pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

MIX寄席晩秋四景@よみうり大手町ホール10列センター

2018-11-03 21:57:17 | 落語・講談

さん喬、市馬、一之輔、白酒、こんなに揃った贅沢な落語会はめったにありません。・・・ってことで大手町へ。

が、しかし。久しぶりにいやってしまいましたこんなに楽しみにしていたにもかかわらず、開演時間を一時間 間違えてしまい、着の身着のままで駅までダッシュ 

スマホの乗り換え案内では確実に10分遅刻。間に合わない。。。が、しかし。根性で間に合わせた過去の事例を信じ、柳の下の2匹目を信じ、メロスのようにひたすらダッシュ

そして、開演1分前に着席という快挙 ヤッター 

開口一番は女性の噺家さん。ののかさんの「平林」。本当に美人さんなので、次に出てきた一之輔さんに、「あんなに可愛いなら、ほかにいくらでも可能性あっただろうに、なんだって落語家なんかに。。。」と、言われてました。ほんと、女性落語家さん頑張ってほしい!

今日ご出演の4人の師匠はいずれも博多天神落語まつりから帰ってきたばかりだそうで、一之輔師匠はなんと今日の便で東京へ戻り、羽田から直行してきたとか。にしても、師匠の「五人廻し」めちゃくちゃ面白かったです!

喜瀬川おいらんに待たされまくる吉原の客のキャラの演じ分けが面白すぎでした。疲れを知らない師匠にカンパイ!もう、文句なし。万雷の拍手

さん喬師匠はちゃんと昨日のうちに博多から帰ってきていたそうで、主催者から師匠だけ「50分でお願いします」と言われたとか。「なんで」と言いつつはじまった柳田格之進。待ってました!たっぷり!

もう、本当にこの一席を聴けただけでも元とりました。柳田がかつてどういう侍で、何故浪人に身をやつしたのか、どうやって萬屋の主人と碁をさすようになったのか。また、どうやって貧しい長屋の生活をたてていたのかが丁寧に語られ、また、季節や風景が目の前にぱあっと広がってくるような鮮やかな本寸法でした。しかもぴったり50分。お見事もう、これぞ名人芸です。武士は高いプライドを持って、大店の旦那は懐深く、娘はしとやかで慎み深く親思い、番頭はちょっと疑り深くて浅はかだけれど正直者。なんと品良く美しい一席ずっと聴いていたかったです。

仲入り後は「第2部ですけど、もう、あれでトリってことでいいんじゃないですかね」と、さん喬師匠大絶賛とはいえ、そこは負けん気も強い白酒師匠。火炎太鼓おもしろかった~白酒師匠の独特の「間」が、たまりません。大トリは落語協会会長の市馬師匠。師匠が出てくるだけで、なんとなく安心してしまう、懐の深さと包容力を感じます。「おばけ長屋」ちょっと怖くてやっぱり楽しかったです。

やっぱり落語っていいわ~とつぶやきながら、大手町をあとにしたのでした。