pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

映画「プリンセス・トヨトミ」

2011-06-03 21:31:26 | 映画/DVD

原作:万城目学   製作:亀山千広
<キャスト>
松平 元 - 堤真一/幼少の元 - 岡部太夢
鳥居 忠子 - 綾瀬はるか
旭 ゲーンズブール - 岡田将生
真田 大輔 - 森永悠希
橋場 茶子 - 沢木ルカ
長曽我部 - 笹野高史
真田 竹子 - 和久井映見
真田 幸一 - 中井貴一

1615年の大阪夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔(まつえい)が今も生きつづけ、大阪の男たちは400年もの間その秘密を守り続けていた。国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の精鋭3人は、ふとしたことからその真実を知ってしまい、大阪の公共機関や商業活動など、あらゆる機能が停止する一大事件に巻き込まれていく・・・・



「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」で知られる人気作家・万城目学の直木賞候補になったベストセラーの映画化。

いや、映画SP野望編あたりから映画館で流れていた予告編を観た時からものすごーく気になっていた作品でした。(もちろん堤さんが主演ということもありますけど)まず、設定が面白いですね。会計検査院の人が活躍する映画なんて初めてなのでは?私の職場にも定期的に監査が入りますが、緊張する感じがこの映画のとおり。
予算が適正に使われているかを精査するのは堤さん、綾瀬はるかちゃんに岡田くん。原作では綾瀬さんの役が男性、岡田くんの役が女性だそうですが、フランス人ハーフの「旭 ゲーンズブール 」なんていう名前が岡田君にはよく似合います。

堤さんはアイス好きの「鬼の松平」ですが、出だしの頃はいつも目がとろんとして眠そうだし、義務的に監査をすすめるだけのように見えるのに、大阪の「秘密の扉」を発見したあたりから表情がどんどん鋭くなっていくのがめちゃくちゃ素敵。出だしからあちこちに張られた伏線が謎解きの鍵となり、わくわくします。歴史好き、推理小説好き、堤真一好きにはたまらないです。奇想天外なファンタジーといってしまえばそれまでですが、中井貴一さんの誠実な演技には説得力満載で結構泣かせるし、笹野高史さん、江守徹さんなど、脇を固める人たちも豪華なだけでなくとっても楽しそうに演じていて、「まぼろしの大阪国」に、私もひきこまれそうでした。何より、「大阪国最大の宝」が危機的な状況に陥った時の大阪人のものすご~い団結力がすごい!圧巻です。ヒントは「いざ!鎌倉」ですかね。その辺に放置された自転車のカゴにひょうたんが入っていたら要注意です。

「ほかの人には見えないものが見えてしまう」というのもキーワードです。赤く輝く大阪城、富士山の麓に見える白い十字架。。。続編あるかも。

これから観る方、最初の「大阪夏の陣」の場面と、この映画の最後の場面を見逃してはなりませんよ!
玉木宏さん、宅間孝行さんもカメオ出演してます。玉木さんは鹿男つながりですかね。久々のコミカルなちょい役です。

万城目さんの小説も読んでみようと思います。