pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

朗読劇「私の頭の中の消しゴム」@ル・テアトル銀座16列上手

2010-05-30 23:12:32 | 観劇/コンサート

この朗読劇は、「ラブ・レターズ」のように日替わりでいろいろなキャストが演じる形になっています。今日の昼公演は中川晃教くんと内山理名さん。アッキーを舞台で見るのは本当に久しぶりなので、とっても楽しみにしていました。

なにせ、昨日は横浜で京劇公演だったわけですから、その切り替えは大変だっただろうなあ。。。ところがなんと、そんな老婆心もふっとぶ出来のアッキーでした。

ストーリーはそれぞれの日記を読む形で進行していきます。これがとても新鮮。ふたりが出会い、惹かれあい、とまどい、葛藤しながら心を寄せていくさま、やがて結ばれ夫婦になり、突然の困難に驚き、闘い、静かなエンディングを迎えるまでが、すべて日記だけで語られるわけですが、言葉の力と、ふたりの俳優の力とで、濃密な空間が生まれ、どんどん引き込まれてしまいました。

韓国映画であまりにも有名になり、客席のほとんどの人は彼女がどう変化していくのかわかっていると思いますが、そのあまりの悲しみと絶望とふたりの絆の深さに、あちこちで嗚咽やすすり泣きが聞こえました。舞台のふたりにも涙が光っていたような。

アッキーいいですね。不幸な生い立ちでなかなか人を受け入れられない青年を切なく演じていました。時々「素」になっていたりして。内山理名さんも可愛らしかったです。とても清楚で可憐。テレビで見るよりずっと小顔でほっそりした方で、残酷な運命に苛まれ、最後は天使のようになっていく「薫」にぴったりな気がしました。カーテンコールではふたりとも目頭を押さえながも笑顔で手をつなぎ、本当の恋人同士のようでした。

若年性アルツハイマー。。。怖いです。一緒に行った友人共々、「思い出せないことはとことん、どんな手を使っても思い出すのがぼけないコツだからね。」と確認し合いました。もはや「若年性」はつかない私たち。今朝は8月エリザベートの先行販売忘れるし・・・やっぱそろそろ危ないかも。

コメント
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