βουνο(ヴノ)
青い海と島の白い街、パルテノン神殿はギリシャの代表的な風景。一方、内陸にある多くの山岳地帯と豊かな自然というのは、あまり知られていないもう一つの美しい風景である。ゼウスを頂点とする神々の住処である霊峰オリンポス山をはじめ、神話の舞台となっている山々が各地に点在、アテネ近郊の小さな山でさえ緑陰を作る森と野生の花々があり、憩いと癒しに溢れている。また地方においては酪農、農耕を基本とした伝統的な暮らしをする人を守り、蜂蜜、ハーブなど山の恵みを多くの人々にもたらす。山は、かけがえのない場所。
今年の8月末に起きたギリシャの山火事は、多くの山と緑を焼き尽くし、そこに生きる人々の暮らしを奪った。テレビに映し出された燃えさかる炎に胸が塞がれ、全土で184000ヘクタールもの土地が灰になったと知って愕然とした。
友人に手紙やメールを送り、祈るだけしか出来ないもどかしさを感じていた時、山火事被害に対して「森林の再生と保護」を主軸とした支援プロジェクトがあることを知った。内容は、画家・かわまさしょうこさんが10月に東京で行った展覧会において販売した絵葉書の収入を現地の非営利団体を通して寄付するという活動。絵葉書になったのは、勿論、かわまささんが愛してやまないギリシャの風景である。
「百年の木の下で」と名付けられた活動は沢山の方々の協力と反響を呼び、展覧会の会期終了後も絵葉書の販売が継続されることとなった。現在も幾つかの書店やギリシャ料理店で購入が可能、また遠隔地の場合は、かわまささんを通して郵送してもらうことができるそうだ。私も早速お願いし、送っていただいた。
絵葉書を眺めるとギリシャらしい光と風、街並みや人々の息づかいを感じることができる。ギリシャに魅了されて通い続ける中で「彼らの住む土地の美しさをじっくり眺めるために、また美しい場所がいつまでも変わらずにあるよう願いつつ描いた(かわまささんの言葉より)」という思いや願いが伝わる、あたたかな画風だ。
アートを通して一人一人の気持ちが形になっていく。『地球散歩』を訪問してくださる多くの方にもギリシャへの思いが届き、更に広がっていきますように。(さ)
*写真は中央ギリシャ 残雪をいただく山々に抱かれたドドーニの遺跡。
問い合わせ先 hyakunen-noki@hotmail.co.jp かわまささん または辻さん 絵葉書は4枚1組で600円。メール便で送料が80円、10セット以上は無料。
ブログ『ギリシャへ そして ギリシャから』 http://blog.goo.ne.jp/lesvosolive プロジェクトの内容や絵葉書販売にご協力いただいている店舗の詳細、ギリシャのニュースなど。
いつもありがとう ! Ευχαριστω! ギリシャへの思いが届いたらクリックもよろしくね。 人気blogランキングへ
私は今回の旅で山岳地帯へは行く予定はなかったのですが、あの状況でしたからやはり行くのはためらわれました…不謹慎かなって。
ギリシャを愛する人々の活動が、どんどん広がっていきますように。
山の方も美しいのですね…行きたいなぁ^^
遅ればせながらですが、私も微力ながら支援活動に参加できて本当に嬉しいです。そして多くの人に知って欲しいと思っています。
yuuさんも次回の旅で山岳地帯の魅力も味わって、ますますギリシャを好きになってくださいね。
ある意味、これだけ神話の舞台になるほどですから、もっともと言えばもっともですね。
これを実際に見た人達からすると、この風景が失われることは、どんなに身を焦がされる思いなのか・・・
それにしても、日本とギリシャって、縁が薄いのでしょうか。そういう活動があることは知りませんでした。。。。
山々にも癒されてきたので、山火事のニュースを見るのは辛かったです。
ギリシャと日本は縁が薄いというか、情報が少ないですよね。小さな記事ですが、マークさんのように「ギリシャの山も綺麗なんだ」と思っていただけたら本当に嬉しいです。
この夏の山火事のことはまだ記憶に新しいです。あのような悲惨な出来事は二度と起こらないで欲しいです、ほんと。日本でも、このような支援活動をされている方たちがいらっしゃるって、心強いですね。
交通の便も悪くて旅も大変なのですが、行く先々で多くの素晴らしい山の風景に出会えたのです!
オリンポス山も本当に雄大でした。
だから山火事のニュースは辛く悲しく、何かしたいと思っていただけに、この活動を知った時は嬉しかったです。
かわまささんの絵、本当に素敵でした♪本も買ってきて読んだばかりなのですが、かわまささんってすごい方なんですね!本もとっても面白かったです。またギリシャに対する思いが強くなりました☆
私のほうは子育てはどうにか楽しくやっています♪さらささんの前回のメールの内容、けっこう驚くことが多くてそれらについてもまた色々聞きたいです~。
私はまだまだ息子が小さくてギリシャにはいけそうもありませんが、今週末に宮古島まで旅行に行ってきます!そちらのほうもできるだけ早く旅行記にまとめますので、またお時間があるときにでも遊びに来てください。長々とすみません。
ギリシャと言うと白い家が連なる島を思い浮かべる人が大半のようですが、私もギリシャの山が好きです。と言うか、山岳地帯に味をしめてからは山ばかり行っています;;
ドドニ素敵なところですよね。劇場の上の方に登ってみると、周りは緑の畑だらけの牧歌的風景でした。
でも、ギリシャ語のテキストの、ギリシャの説明では、ギリシャは山の国です。って始まってました。
ギリシャも、バルカンの中の国ですけど、「バルカン」は、もともとトルコ語で、森の深い山々の連なり、と言うような意味なのだそうです。(ウィキペデイアから)
運動は苦手なので、登るのは遠慮しますけど、眺めにいきたいですね。
お忙しいことはわかっていますので、気にせず気楽に訪ねてきてくださいね。
かわまささんの絵、本当に素敵ですよね。すぐに部屋に飾りました。本の方は、現在注文して届くのを待っています。たび猫さんはもう読まれたんですね!かわまささんの感じたギリシャを今度は言葉を通していろいろ知りたいです。
子育てしながらも旅も楽しんでいらっしゃるのですね。まずは国内から、ギリシャは遠いので先々のお楽しみに、ということで宮古島の旅レポート楽しみにしています。そうですね、驚きの内容(笑)についても、詳しくお話ししましょう!