春を代表する日本の花と言えば、桜に菜の花。私が住む新潟市内でも、2週間ほど前にソメイヨシノが見頃を迎え、信濃川の川岸を春色に染め上げた。雪国の春が明けるのは遅く、桜が見ごろの時季も寒の戻りが激しい。雪の後、さほど間を置かず降り続いた春雨のせいで、桜を楽しめた期間はほんの僅かだったが、残念に思ったのも束の間、今度は色とりどりのチューリップの花が街を覆い始めた。
日本でチューリップの名所と言えば、歴史的にオランダと縁の深かった長崎を真っ先に思い浮かべる人が殆どだろう。九州出身の私にとって、チューリップと言えばオランダ村にハウステンボスである。ところが意外や意外、新潟県は、チューリップの生産率が日本一なのだそう。そういうわけでチューリップは新潟の県花ともなっている。
GWを挟むこの時季、新潟の各地ではチューリップ祭りが開催されている。
中でも五泉市では、150万本以上からなるチューリップ畑に出逢うことが出来るし、文字通りチューリップ生産日本一の胎内市では、広大な菜の花畑と隣合せてチューリップを楽しむことが出来る。今年の胎内市のチューリップフェスでは、「がんばれ東日本!」の花文字も見下ろすことが出来る。新潟市内では、JR新潟駅から信濃川に架かる国の重要文化財・万代橋まで約800メートルの区間、市内の園児・小学生が育てたチューリップのプランターが途切れることなく一直線に並んでいる風景が圧巻だ。
トルコと共にチューリップの原産地であり、国花であるイラン、チューリップがヨーロッパへ広がるきっかけを作ったトルコ、そして世界への玄関口となったオランダ。そして、ここ新潟でもチューリップとの縁がまた深まった。
一人ひとりの心に笑顔が一日も早く戻ってきますように、それぞれの幸せを取り戻せますように、きっとそう願って育てられた今年のチューリップたち。イランでチューリップが殉教者の血のシンボルであったように、トルコのスルタンのターバン(チュルバン)の名称がチューリップの名前の語源となったように、現在、新潟中に咲くチューリップの花一本一本にも、きっとシンボリックな力や意味が込められているに違いない。(m)
一つ一つにノスタルジックな意味が込められてるのかぁ…と考えたら、
今目の前に咲いているチューリップが何だか厳かに思えてきました♪
…うーむ、でも私のは、♪さ~い~た~、さ~い~た~、チューリップーのはーなーが~、っていう幼稚園の時に歌った歌しかイメージが湧かないっす(笑)
私もね、やっぱりチューリップと言えば、あのチューリップの歌ですよ。
でも、イランやトルコでチューリップと言えば赤いチューリップのことで(しかも野生の、だと思う)、イスラーム的色合が強く、しかも殉教者の血の象徴だと知ると、おどろおどろしい…でなく、崇高な花なんだって思えてきました。でも、観賞用のあのおなじみのチューリップはやっぱり崇高っていうより、かわいい、ですよね。
何故かチューリップの一番の産地は富山だと思い込んでました。
ザグレブでも1週間ぐらい前まで、あちこちでチューリップが目を楽しませてくれましたが、今は終わってしまいました。
チューリップって咲いてる時はすごく可愛らしいのに、散り際が悲惨ですよね。
何故そこまでふしだらな姿になれるの?って思うぐらい、開ききってだら~っとなっちゃうところが悲しい。
そして、そこがなんだか人間っぽい気がして、親しみを感じてしまうのです(笑)
イランでもチューリップが国花なのですか。ご縁のあった土地がチューリップつながりとは、嬉しい驚きですね。
なんと、新潟ってチューリップの産地だったのですね。お米とお酒のイメージですので(爆)、ちょっと意外でした。
こちらのチューリップは、もう散ってしまいましたけど(タヌ子さんのおっしゃる通り、ふしだらです)、新潟は今が本番なのですね。GWに新潟を訪れた方たち、ラッキーですね。
mitraさんのチューリップが繋ぐ縁、不思議ですね。ってことは、次はやっぱりトルコ!?
新潟は酒と米だけではありませんよ!(笑)
トルコの春が懐かしいなあ~。花でいっぱいの公園、その向こうに海峡が見えて。ああ。行きたくなってきた~。イスタンブルは、春から夏に向かう季節も素敵ですよね。
次はトルコ…だったらいいんですけど、ねえ。
…っていうか、テレビで早々にチューリップフェス開幕!ってやってたものだから。
あの写真、捨てないでね(笑)