「アメリカ」というのは小説のタイトル。
作者はカフカで、本人はアメリカに行ったこともない
のだが、舞台をアメリカとして、ある少年が例によっ
て、何故か(船で)アメリカに来て(姿を現さないお
じさんかなんかいたような、ちょっと記憶はあやふや)、
ある物語に沿って動くわけでもなく、迷宮的な世界(
ホテルが主な舞台だったと思う)を彷徨い浮遊するい
うもので、決してアメリカ紀行でもなく成長物語でも
ない。
カフカ好きとしては充分面白い。
しかし、何故いま「アメリカ」か、ということだが、
「ストロ-ブ=ユイレ」の映画に、この「アメリカ」を
原作とした作品(階級関係というタイトル)があり、
それがDVDとして発売されている。
それを買うかどうかずっと迷っていたのだ。
そして、この間、とうとうDVDをアマゾンに注文してし
まったのだ。
「ストーローブ=ユイレ」の映画は、見る機会が本当
に限られるので、このように直接購入するしかないの
が実情。
数少ないDVDで、何にしようかと思った時、原作が「ア
メリカ」ということなので、当然読んだことのあるも
のだから自分には馴染みがあり、それをどのように表現
しているのかという興味は更に増す。
まあ、「ストローブ=ユイレ」のことだから、一筋縄
ではいかないことは分かっている。
ストーリーなどというものは、消滅したところから始
まるであろうことも分かっている。
言葉が浮遊する映画という空間か。
しかし、観る前に覚悟を要求する映画ってどうなんだ、
と思うのは正常な感覚だと思うし、そもそもそんな映画
が面白いのかという疑問を持つのも正常な感覚だと思う
が、物語として理解できるのが「分かった映画」であり
カタルシスを与えてくれるのが「面白い映画」という世
の中の大方の意見は充分理解できるが、それは映画の可
能性を否定する見方でもあるのも事実で、娯楽的面白さ
だけが映画ではない、と宣言したいところだが、それで
充分と言われれば全くその通りで、人それぞれだという
考えに全ては回収され丸く収まる、と言いたいところだ
が、それはやはり勿体ない、つまり、折角世の中に出回っ
ている映画という普通に接することが出来るものによっ
て、少なくとも未知の世界に触れられる、と言ってもこ
れは知らない外国を知るということを意味しているわけ
ではなく、直接見た人の想像力なり感覚を刺激するとい
う意味の未知なる世界で、今までとは違う異質な感動を
味わうことが出来るということで、決して遊園地のジェ
ットコースターで味わうものとも、スポーツで味わうも
のとも違うものであって、映画でしか味わえない特権的
なものである。
ふう、今日も最後に訳の分かったような分からない長い
文章をかいたぞ。
それにしても、何を好き好んで「ストローブ=ユイレ」
なんて買うかね、と自分でも思う時もある、今日この頃
の、暑かったり涼しかったりの天気である。
作者はカフカで、本人はアメリカに行ったこともない
のだが、舞台をアメリカとして、ある少年が例によっ
て、何故か(船で)アメリカに来て(姿を現さないお
じさんかなんかいたような、ちょっと記憶はあやふや)、
ある物語に沿って動くわけでもなく、迷宮的な世界(
ホテルが主な舞台だったと思う)を彷徨い浮遊するい
うもので、決してアメリカ紀行でもなく成長物語でも
ない。
カフカ好きとしては充分面白い。
しかし、何故いま「アメリカ」か、ということだが、
「ストロ-ブ=ユイレ」の映画に、この「アメリカ」を
原作とした作品(階級関係というタイトル)があり、
それがDVDとして発売されている。
それを買うかどうかずっと迷っていたのだ。
そして、この間、とうとうDVDをアマゾンに注文してし
まったのだ。
「ストーローブ=ユイレ」の映画は、見る機会が本当
に限られるので、このように直接購入するしかないの
が実情。
数少ないDVDで、何にしようかと思った時、原作が「ア
メリカ」ということなので、当然読んだことのあるも
のだから自分には馴染みがあり、それをどのように表現
しているのかという興味は更に増す。
まあ、「ストローブ=ユイレ」のことだから、一筋縄
ではいかないことは分かっている。
ストーリーなどというものは、消滅したところから始
まるであろうことも分かっている。
言葉が浮遊する映画という空間か。
しかし、観る前に覚悟を要求する映画ってどうなんだ、
と思うのは正常な感覚だと思うし、そもそもそんな映画
が面白いのかという疑問を持つのも正常な感覚だと思う
が、物語として理解できるのが「分かった映画」であり
カタルシスを与えてくれるのが「面白い映画」という世
の中の大方の意見は充分理解できるが、それは映画の可
能性を否定する見方でもあるのも事実で、娯楽的面白さ
だけが映画ではない、と宣言したいところだが、それで
充分と言われれば全くその通りで、人それぞれだという
考えに全ては回収され丸く収まる、と言いたいところだ
が、それはやはり勿体ない、つまり、折角世の中に出回っ
ている映画という普通に接することが出来るものによっ
て、少なくとも未知の世界に触れられる、と言ってもこ
れは知らない外国を知るということを意味しているわけ
ではなく、直接見た人の想像力なり感覚を刺激するとい
う意味の未知なる世界で、今までとは違う異質な感動を
味わうことが出来るということで、決して遊園地のジェ
ットコースターで味わうものとも、スポーツで味わうも
のとも違うものであって、映画でしか味わえない特権的
なものである。
ふう、今日も最後に訳の分かったような分からない長い
文章をかいたぞ。
それにしても、何を好き好んで「ストローブ=ユイレ」
なんて買うかね、と自分でも思う時もある、今日この頃
の、暑かったり涼しかったりの天気である。