ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

サルコジ

2007年05月07日 | Weblog
「サルコジ」新フランス大統領は、「勝手にしやがれ」
の頃のジャン.ポール.ベルモンドとジャン.アレジ
を足して二で割ったような顔だ。
フランスの典型的エリート顔、か?
移民系の連中から嫌われるのも致し方ない。
階層化社会としては、日本とは比べ物にならないフラ
ンスでの話だから。
階層化のまえにずっと階級社会があったわけだし、そ
の深刻度は推して知るべしだ。

アメリカ型新自由主義というのか、要するに経済活性
化至上主義というのは、今やどこの先進国でも国是と
して推し進める共通の思想のようだ。
結果、更に階層化が進み、社会が不安定になるのも目
に見えている。
開発途上国は、世界の中の位置づけとしては、収奪さ
れる側で、貧しくなる一方。
そこで広まるのは社会主義的思想。
先進国は右傾化、そうでないところは左傾化、或いは
イスラム化というのが全体的な流れのようだ。
まあ、いずれにしろこの先良くなるという確信をもて
ない世界であることに変わりは無い。

そんな希望の無い世界で人はどうするか。
そう、個人的な世界に埋没するだけだ。
オタク化。
「オタク」が世界的に認知されてきたのも、こういう
状況があったからなのだろう。
もう個人の世界に逃げ込むしかないのだ。
それぞれがそれぞれの王国を持ち、抑圧から解放され、
日々再生されるその世界は、いまやどんな癒しグッズ
よりも有効。

と、様々な情報から読み取る今日の世界、だが、本当
にそうなのかというところは、分からないし、ほんの
一部分でそういうものが見られる程度の話かもしれな
いし、そうでないかもしれない、つまり、尤もらしく
まとめたいが為に、単純化してるだけなのかもしれな
い、という危険性というか嘘の可能性は常にあり、政
治家とか御用評論家の言説と同じく、疑いをもって見
ないといけない、と思うわけだが、昨日と同じく最後
は長い文章で仕上げてみて、これは要するに、ちょっ
とした遊びのようなもので、これからは、こんな詰ま
らない遊びが実は大事になってくる時代なのではない
か、とまたまた尤もらしく思った次第だ。
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