ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

カンヌ

2007年05月21日 | 映画


毎度のことだが、今年も「カンヌ映画祭」で日本人が
どうしたこうしたと、毎日テレビは騒がしいというほ
どではないが、しつこく放送している。
今回は「松本人志」がそのターゲットのようだ。
「ダウンタウン」として、「お笑い界」では「大物」と
いう位置づけになってるようで、自然とテレビの注目
度も高くなる。
しかし、この「大物」というのは、飽くまでも「日本
のお笑い界」という閉じた世界での話で、世間一般で
も「大物」であるかというのはまた別な話で、それは、
芸能人が特別なものであるかという視線によって変わっ
てくるものである。
まして世界の「大物」が集まるカンヌでは尚更だ。

そんなカンヌでは、他がより有名ですでに世界的だか
ら、日本限定の「大物」などは全く意味を成さないと
いうことになる。
だから、日本での注目がまるで世界でもあるかの如し
放送には注意しないといけない(大騒ぎすると相対的
にしょぼさがかえって強調される)。
お笑い芸人としての価値など関係ないのだから、この
カンヌでは。
飽くまでも、一映画監督としての能力が問われる舞台
であるのだ(一応)。
と、大袈裟な言い方をすればそういうことになるのだ
ろうが、松本人志がもし北野武のように映画監督とし
てのセンスがあるとしたら、それはそれで喜ばしい。
笑いのセンスは、相方の浜田よりは数段上だと思うが
果たして映画ではどうだろうか。

今まで何人もの芸能人が挑戦した映画監督、残念なが
ら今のところ成功例は、北野武のみ。
成功例と言っても、商業的にという意味ではなく、才
能として評価した場合での話だが。
芸能人の多くのひどい映画にはうんざりだが、そろそ
ろ新たな才能が出てきても良い頃だ。
松本人志にはちょっぴり期待している。
と言ったが、本当のところは、やはり期待薄かな。
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