今日でケネディ暗殺から50年ということらしい。当時のアメリカは今とは違い、輝かしい自由の国というイメージで、それを体現していたのがケネディだった。スマートでハンサム(個人的にはそうも思わないのだが)な現役の大統領の突然の死は、日本人の多くにショックを与えた。今、例えばオバマが突然死んでも、びっくりはしても本気でショックを受ける日本人はそう多くはないと思う。その衝撃度は今とは比べ物にならない。当時のアメリカは、世界の中心だったのだ。アメリカのドラマは憧れの世界であったし、そこには肥満問題もなければ貧困問題もなかった。実際は黒人差別とか今よりあった筈なのだが、日本に流れてくる情報は豊かなアメリカしかなかったのだ。そんなアメリカで大統領が暗殺されるなんて、とその落差もショックを増大させる一因であったかと今は思う。そして現在ののアメリカ。最早全く憧れの地ではなく、欲の塊の人間が自分たちの都合のよい世界にしようと奮闘している国、としか映らない。時代は移ろい欲望だけは肥大化する。