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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

松本の底力

2009年08月27日 | Weblog


松本に用があり行く。
昼飯は、何だかんだ言っても「クリヨー.ド.ヴァン」。
時間はちょうど12時台、どうかなと思ったが移転直
後の喧騒はすでになく、ゆったりできた。
しかし、テラスだと、相変わらず目の前の道路の車の
多さと、信号が変わるたびに流れる「通りゃんせ」が
相当気になるというよりかなりうるさい。
食べた後にまったりという雰囲気ではない。
後からテラスには、五人ほどの喧しい中年グループが
入ってきたが、そういうグループでないと、この昼間
のテラス席は存分に使えない。
これも相変わらずだが、「チキンのソテー」を食べて
そそくさと店を出る。

そして「クロツバメシジミ」のいる河原に向かう。
このところ、年に四回は来ているのではないだろうか。
河原を歩くと、至る所に食草の「ツメレンゲ」が顔を
出していて、その範囲も去年より広いように感じる。
「クロツバメシジミ」も数が多く、しかも新鮮な個体
ばかりだ。
タイミング的にもちょうどだったのだろう。
しかしこの場所は、川が増水したら一気に水の下とな
るところ。
一瞬にして無くなる危険性がある。
飽くまでも、元となる土手の「ツメレンゲ」が重要な
のだ。
それにしてもこの「クロツバメシジミ」、対象が小さ
いのと、河原で光の反射がきついのと、腕が悪いのと
でなかなか上手く撮れない。
今回も、今ひとつのできの写真ばかりであった。

土ぼこりをたっぷり浴びて、帰りがけに、最近知った
デリカテッセン(惣菜や)に寄ることにした。
場所が初めてのところで、ちょっと判り辛かったが、
遠回りして無事に到着(実際地元の人も知らないので
はと思わせる場所だ)。
そこは、店構えは控えめで、知らないと何の店だか分
からないような店だった。
目立つ看板類がないのだ。
「デリカテッセン.マルク」というのだが、まるでフ
ランス辺りの田舎町にある、昔からやってる店という
雰囲気である。
店内がこれまた、時代を感じさせる、シンプルでアン
ティークな家具が似合う、良い感じである。
そのままカフェでもビストロにも使えそうだ。
が、東京の世田谷の住宅街に佇む店ではない。
松本のこんなところに、とどうしても思ってしまう。

手作りの、余計なものの入っていない真面目な惣菜、
「キッシュ」が六種類(くらいだったと思う)、各種
ソーセージ、燻蒸液ではなくワイルドな煙りの香りが
する本物の燻製類が並んだ商品ケースはかなり魅力的
である。
それにしても、こういう店がひっそりと存在している
松本、侮れないでげす。



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