ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

冷製パスタ

2009年08月21日 | 食べ物


この時期になると、ちょくちょくお世話になるのがト
マトの冷製パスタ。
店などではカッペリーニを使い、更に氷で冷やしたり、
トマトはより甘いものを厳選し湯剥きにしたりと、そ
れなりに手をかけるが、このパスタの良いところは、
手をかけずに食べられしかもそれなりに美味しいとい
うところなので、家庭ではなるべく手がかからないよ
うにする。
パスタはカッペリーニでは細すぎと思うので、いつも
使うフェデリーニ。
実際、このくらいの細さがちょうど良い。
そしてトマトだが、これが今年は問題である。
長雨で、普段のように収穫できないのだ。
元々が乾燥した、太陽が燦燦と降り注ぐような土地の
物なので、今年の天候はトマトにとっては最悪である。
貰い物の露地トマトを使ったが、トマト自体の味は正
直今ひとつである。
しかし、贅沢は言ってられない。
面倒くさいので湯剥きではなく、直接包丁で皮を剥き、
中のゼリー状のあれも、適当に取り除き、鉢植えのバ
ジルをちぎりニンニク(これは自家製、今年兄が中国
産を元に作った、種にする分には中国産も問題ないだ
ろう)そしてバージンオリーブオイルをいれ混ぜ、フェ
デリーニの冷やしたのを入れて完成だ。
トマト自体は確かに美味くはないが、全体ではそれな
りに美味いからよくしたものである。

ここで、トマトの味を補うために蜂蜜を入れる、など
というレシピをたまに見かけるし、店でもそういう風
にしているところがあるようだが、個人的にはやって
ほしくない。
以前一度そのてを食べたことがあるが、不自然な甘さ
がどうにもひっかかり、しかもほんのり香る蜂蜜も邪
魔で(元々蜂蜜そのものの香りが好きではないという
こともあるが)、全然美味くなかった。
ついでに蜂蜜だが、フランスでは花ごとに蜂蜜の種類
があり、マルシェなどで生産者が売っていて、なかな
か豊かな光景だと思うが(特にプロヴァンス辺りでは)、
味について特にこれは駄目だと思ったのが栗の蜂蜜だっ
た(これは思い当たる人も多いのではないか、予想通
りの香りだ)。

酸味が強すぎの時に、砂糖で和らげるというのはあり
だが、甘さを添加のための蜂蜜は絶対無しだ。
しかし、必要以上に甘さを求める昨今、そういう味の
ほうが一般受けするのは、多分間違いない。
ここでも、自分の味覚のずれを思い知るのであった。
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