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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

読書

2009年04月14日 | Weblog


この前買った本、フローベールの「感情教育」とミシェ
ル.ビュトールの「心変わり」は並行して読んでいる
のだが、暫く振りの本格的読書なのでなかなか集中す
るのに苦労する。
すっとその世界には入れれば問題ないのだが、単に字
を追っているという状態だと進まないし、そもそもそ
れでは読書の意味が無い。
やはり本というのも、コンスタントに接してないと駄
目だ。
土壌作りが必要である。
ネットのお陰で、すっかり読書から遠ざかってしまった
なんて人は結構多いのではないか。

昨日はそのミシェル.ビュトールの「心変わり」を寝
がけに読もうと思ったのだが、読む前にテレビの、食
べ物屋の人気ベストテンを食べるまで帰れないという
くだらない番組を見ていたらそのまま眠ってしまった。
最近は、寝つきだけは以前よりよくなったが、大体そ
の前についついこういうくだらない番組を見てしまう。
何だかんだ言いながら、結構好きというのも困ったも
のだ。
そして、テレビを付けるとだらだら見続けて、当初の
予定が霧消するのも困ったものである。
テレビも、読書の敵ではある。
結局は、安直に流れるということなのだろう。

もう一つ最近寝がけに見ながら何度も眠ってしまった
ものがある。
DVDだが、ブレッソンの「湖のランスロ」だ。
連日見ては眠り、気がついたら終わりの繰り返しだっ
た。
尤も、それも想定内ではある。
画面ではなく、音を中心に聞いているので自ずからそ
ういうことにもなるのだ。
言うならば音で見る映画、とでもいう接し方だ。
ブレッソンの映画は特殊なので、そういう楽しみ方も
できるのがいい(他にいるとも思えないが)。
そして音から映像を想像しているうちに、いつしか闇
の世界に落ちるのだ。
考えてみれば、これは睡眠導入剤より遥かに優れた手
段ではないか。
ブレッソン様様である。
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