冬の間は、たまに見る「ミズムシ」以外、生き物の気
配が全く無かった「滝壺ビオトープ」も、ここにきて
いろいろなものが蠢くようになってきた。
これが啓蟄というものだろう。
果たして生き延びたかどうか心配であった「ツブゲン
ゴロウ」も、数匹その姿を見せるようになった。
この環境に完全に適応したのだろう。
今年は、彼らのために繁殖用の土手を整備しなくては
ならない(蛹になるとき土の中に入るから)。
土手用に土を盛った部分はあるのだが、ちょっと崩れ
やすくて、今ひとつの出来なのだ(「ワラジムシ」に
は良い環境らしいが)。
どうも土自体が問題で、理想的なのは、田圃の肌理の
細かい土らしい。
あれだと粘土状なので、雨が降っても崩れにくいのだ、
それと栄養分が豊富というのも池のためには良いらし
い(プランクトンの環境として)。
当然、農薬を使ってない田圃の土が最高の土というこ
とになる。
となると、元フレンチシェフの中ちゃんが、ここのと
ころ精力を傾けている田圃だ。
そろそろ貰いに行かねば。
後は、「ミナミヌマエビ」も生き残ったものがいた。
マイナス十度近くの環境でも、強いのは生き残るわけ
だ。
こうやって代替りすれば、寒さに強い「ミナミヌマエ
ビ」の誕生ということになる。
結果的には、品種改良しているのと同じことだ。
しかし、まだ結論付けるのは早い。
全ては、今いるのが繁殖してからの話だ。
このところ、「ユスリカ」が大量に舞っているが、「滝
壺ビオトープ」に卵を産み孵れば、「アカムシ」の誕
生ということになるが、そうなればいろんな虫の餌と
なり、「滝壺ビオトープ」は大賑わい。
水槽で飼っているのとは違い、餌となるものは投入し
ない。
全ては自然任せ。
ある程度環境整備はするので、正確には里山的自然任
せだが、大賑わいは歓迎である。
唯、増えすぎて酸欠は困るが。