ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

川紀行

2009年04月10日 | 生き物 自然


ここ数日、やっと春らしいポカポカ陽気になってきた。
ということで、擦過傷の右ひざが、ジーパンに触れる
度に痛むことが気になるが、自転車で川沿いを遡った。
今回はちゃんとマウンテンバイクにした。
半年振りなので空気を入れ、磨り減って殆ど効かない
ブレーキはちょっと気になるが出発。

朝方はまだ暖かいというほどではない。
土手沿いの道も、枯れ草なので普通に走ることはでき
る。
しかし、いろんな生物が活発に動き出すほどの季節で
はないのであまり面白みは無い。
相変わらず、カルガモだけはいるが。
後はバンか。
土手沿いの桜はまだ蕾。
大分遡ったところに、河原に出られるところがあった。
今は殆どコンクリートの護岸なので、普通に河原に出
るということすら難しい。
そこは、周辺では唯一の、昔のような河原になってい
る。
自転車を止めて、浅瀬まで歩いていく。

水はこの時期澄んでいる。
しかし、覗き込んでもなにも見えない。
そこでいくつか石をどかしてみた。
予想通り、カワゲラかカゲロウの幼虫がいた。
この時のために買ったとさえ言える、肝心のポケットガ
イドブックは忘れてきてしまった。
オーマイガー。
そのお陰で、どっちか分からない(あとで調べたら「ヒ
ラタカゲロウ」というのに似ていたが果たして)。
後は、ミミズ。
水の中で暮らしているこのミミズは、一体何ものだ、
という感じである。
普段見ない世界なので、不思議な生き物だらけである
(これは同時に、より気色悪い生物の世界とも言える
が)。
もう一つ、淀みの水中を、一匹のカゲロウの死体が漂っ
ているのを発見した。
それはまるで、宇宙空間を漂う飛行士のようにも見え
た。
孤独感100パーセント。

ふと、一体何をやってるのかとわれに返る。
小学生の理科の課外授業か。
良いの良いの好きでやってるんだから、と言い聞かせ
(それにしてもこういうのは飽きない)、河原でのお
約束、水切りのために小石をサイドスローで二個投げ
て、大分衰えたな、以前だったら十回は跳ねたのにと
呟き河原を後にした。
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