超ローカル放送の番組に(つまり有線放送)、T君の
カフェが取り上げられていた。
取材があったという話は聞いていたが、いつ放送かは
その時は気にかけていたがすっかり忘れていた。
それが、偶然チャンネルを合わせたときにその放映と
いう思わぬ遭遇を果たした。
滅多に見ることはないが(というより見る番組が無い
というのが現実)、これは相当奇遇な出来事だった。
当然、興味津々でじっと番組を見る。
取材時間は三時間ほどと言っていたが、番組上ではほ
んの五分ほど。
取材が長いというのは、テレビ界の常識のようだが、
それにしてもこれだけのことで三時間かというのは素
朴に思うことである。
見慣れた店内もブラウン管を通してみると(液晶では
ないので)いつもと違ったものに見える。
これもテレビの特徴的なことだ。
人間も違って見えるから不思議である。
ややこわばった表情のT君(緊張というほどではない)
が、蕎麦粉のガレットを作る様子をブラウン管を通し
てみると(液晶ではないので)、まるでそういう店の
ように見えてしまう。
そういう店だから良いのか。
おまけに、鯖のソテーなど付けたガレットを出していた
が、そんなものあったのか、と思ったら、取材の時が
その初日だったということであった。
唯、グリュイエールチーズをフランス産と言っていた
が、スイスの間違いじゃないかT君。
まあ、誰も気がつかないから良いか。
それとこういうものの常として、レポーターがよく分か
ってるのか分かってないのか(実際分かっいないのだが)
見当外れのことを言うのは寛容の心で見逃しましょう。