『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**編集後記**≪2020.夏季号 Vol.107≫

2020年09月05日 | 単独記事

編集後記

編集長代理

 7月例会で、昨今最も注目の「コロナ禍」について、『みちしるべ』でも取り上げてはどうだろうと、提案がありました。確かに、何も書かないわけにはゆかないでしょう。

 人々にとって、自らが感染しないことが最大の関心事ではあるのだと思います。また、何とか早期に収束して、経済生活上、安定を取り戻したい。でも、団塊世代の年金安定世帯は、支出が減って何とかなるとの思いもあるでしょう。そもそも、将来に希望のない若手は、この際、どうにでもなれということかもしれません。

 経済界は、このままで行くと、ガラガラポンもあり得ると危機感一杯なのだと感じます。その先頭に立つのが、戦後世界を牛耳ってきたアメリカでしょう。ビル・ゲイツなどは、コロナ禍は18ヶ月継続すると予測していました。WHOも2年続く可能性を指摘しています。

 ここにきて、余裕を見せているのが中国をはじめ、東アジア諸国です。このパンデミックが長期化すれば、戦後世界の常識が覆されるのでしょうか。そうした場合、考えられる軋轢は如何なるものでしょうか。少し考えておく必要があるのだろうと。

 ところが日本の国民意識はと言えば、程遠いところにあるような気がします。マスクにも色々とありますが、基本的には他人に感染させないためのものです。世間の風潮では、自らの防衛手段のように扱われています。全員が他者にうつさなければ、コロナ禍は収まります。しかし、マスクでは十分に防御できないので、収まらないでしょう。

 フェイスガードは自らの眼の粘膜を守るものです。ゴーグルも同じです。フェイスガードをして「三密」をしたりすると、感染は確実に拡大します。8割の人が感染しても発症、又は重症化しないと言われています。自らが他者にうつさないという意識が重要なのですが、自己防衛意識先行が現実なのです。

 マスクのポイ捨てにもがっかりします。圧倒的に使い捨てマスクですし、路上よりも植え込みやフェンスの中が多数というのが現実で、落としたというのはごく一部でしょう。捨てる人は1%でしょうが、掃除する人は0.1%なのですから。困ったものです。

 このレベルの民度、社会性で、はたしてこの先の極超激変に、どこまで耐えられるのでしょうかね。電車のつり広告に、こんなものがありました。「大人って子供なんだね」と幼い子供が言っている漫画でした。

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