『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

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『みちしるべ』**カリブの赤い島・キュ-バ、ハチャメチャ訪問記**<2019.夏季 Vol.103>

2019年08月26日 | 平出正人

カリブの赤い島・キュ-バ、ハチャメチャ訪問記

 

平出正人

 

 5月22日~29日の8日間、カリブの赤い島・キュ-バに行ってきました。『今年60歳の還暦、来年3月末退職』が目前の私は旅がしたい それなら、あこがれの社会主義国キュ-バへ ということで、活動家仲間7名でキューバに旅立ちました。

 キューバといえば社会主義で、発達した教育制度や医療制度等について報告すればいいのですが……。みなさんに十分理解して頂くだけの文才がないので、手っ取り早くエピソ-ド、失敗談等を紹介させて頂きます。

 

『本当にキューバは遠い』

 5月22日の朝、伊丹空港を出発。羽田空港、トロント・ピアソン国際空港(カナダ)経由でキューバのハバナ空港に到着。

 伊丹空港に集合したのは出発2時間前、とりあえずビールで祝杯。羽田空港では約5時間の待機時間があったので昼食。ビール&ワインで乾杯、焼酎も買い込み、飲み始めました。トロントでも約3時間の待機時間に、ビール&ワインで疲れを労いました。

 機上での約18時間、待機時間を入れると28時間。やっとハバナ空港に到着したのは夜中の12時過ぎ。入国手続きを済ませホテルへ直行、無事到着を祝ってビールで慰労会 呆れ果てた飲んだくれ訪問団でした。

 

『空港での出来事』

 トロント空港で手荷物検査、なぜか私の荷物が引っかかる。中身を全部出してチェックを受けると、チューブ入りの歯磨きが問題らしい。危険物ではないと何度も身振り手振りで説明()するも、あえなく没収。

 次に所持品検査官が手にしたのは焼酎の瓶。蓋を開けて匂いを嗅いでニッコリ。「OK~」と。中身が少しでも入っていれば没収らしいのですが、トロントまでの機内で全部飲み干し、空瓶だったのが幸いしたみたい。でも、空瓶はいらないので、歯磨きと一緒に没収してくれと、日本語で訴えたものの、当然通じず。空瓶は訪問団と共に無事キュ-バに入国しました。

 

『キューバのトイレ事情あれこれ』

ホテルや一部レストランを除き、多くのトイレに便座はありません。大便をするときは中腰で、“うんうん”と気張る姿を想像して下さい。滑稽な姿でしょうね 絶対に見られたくありません。

場所によっては鍵のかからないところもあり、おまけにドアの下は40センチ位空いています。入っているのが一目で分るのは良いのですが……。閉鎖された個室というイメ-ジの強い私は、落ち着きませんでした。

公衆トイレは有料。レストランのトイレも有料なところがあります。入口に人が立っていてお金を渡します。

有料なのに、ティッシュが無かったり、水が流れなかったりするのは当たり前。昼食に立ち寄ったレストランでは、水の入ったバケツを手にしたおばさんが、入口に立っていました。

 

長時間外出する場合は、事前にトイレへ行くのは勿論ですが、トイレに行く必要がないよう、水やお酒の飲む量を控えることを学びました(学んでも実行はせず)。

 

『小便小僧』

 夕食をとるため、ホテル近くのレストランに向かっている時、思わぬ出来事が 革命広場を通り、賑やかな路地の店先で路天商がゲバラの写真や小物など売っているのを見入っていた時。訪問団々長のIさんご夫婦の頭の上から突然、水が降ってきました。「ええ~何に」。思わず空を見上げると、4階建て集合住宅の2階ベランダから、2歳位の男の子が放尿……。

 まさに「小便小僧」。あどけない神様からの聖水がご夫婦の頭や顔を直撃。周りの人にもポツポツと、怒るに怒れない微笑ましい出来事でした。

 

『キューバのホテル』

 初日、ハバナのホテルに到着し、ほろ酔い加減でシャワ-を浴びていると、突然お湯から水に 夜遅くなるとお湯が出ないみたいです。少しはキューバ事情を呑み込んでいたので、さほど驚きはしませんでしたが、ちょっとショックでした。

 トリニダのホテルでは、湯船にお湯を張りご機嫌で入浴。大満足で浴室を出ると床一面水浸し。どうも排水溝が詰まっていたらしいのです。翌朝、私たちの部屋を訪れたOさん、悲惨にも濡れた床でスッテンコロリ、滑って左肩を強打。ご愁傷様

 

『スイ-ツ天国』

 キューバはとにかく甘いものが美味しい 甘党の私にはたまりません。ホテルやレストランの食卓にはアイスクリーム、ケーキ、カスタード(卵とミルク、またはクリームを混ぜ、熱を加えて固めたデザート)やコンフィチュール(果物を砂糖で煮たもの)など山盛り。

 毎日食事のたびに腹いっぱい食べ続けました。本当にキューバはスイーツ天国です。キューバといえばチェ・ゲバラ というのはもう古い。これからはキューバといえばスイーツ! と言われる日が来るかも。

 しかし、天国ばかりではありません。スィーツを食べ続けた反動が……。8日間で体重が5キロ増えてしまい、今も元には戻っていません。1カ月キューバにいたら必ず糖尿病になる自信ありです。

 

『げに恐ろしきはキューバのクラゲ』

 私たちが宿泊したトリニダのホテルは、海辺に建っていました。目の前は真っ青な海と美しい砂浜が広がっていました。早朝、童心に戻って海に入ったFさん。気持ちよさそうに塩水に浸かっていたと思ったら、突然『ギャ-』と叫び声を上げる。

 どうもクラゲに刺されたみたいです。海から上がってしばらくするとFさんの脇腹や足は一面、真っ赤に腫れあがりました。悲劇の主人公のFさん、その日は1日ホテルの部屋にこもり、ヒイヒイ唸っていました。

 一緒に海に入ったOさんは無事だったのに、Fさんはよほど運が悪かったのか、それともキュ-バのクラゲに愛されたのか

 

『生水(?)の恐ろしさ』

 再度悲劇の主人公Fさん登場。クラゲに刺された影響か、旅の疲れか、お腹を壊してしまったFさん。

 朝食時、Fさんから薬を飲むミネラルウォーターをもらってきてくれと頼まれた私。ボーイにお願いするも言葉が通じず。仕方なく適当に置いてあった水差しに入った水を手渡しました。ひょっとしたらこの水が悪かったのでは

 移動中のバスの中で、上と下からの攻撃に青息吐息のFさん。その苦痛を救ったのが日本から持参した、車で使える携帯トイレ。今回の旅行の最大の功労者はこの携帯トイレかも

 

『最後に』

 このキュ-バ訪問は、平均年齢70歳越えならではのユニークな旅。キューバの人たちとの交流の中で、社会主義国キューバの良さや問題点が見え隠れする弥次喜多珍道中好い(酔い)思い出となりました。

 あとは朝鮮半島の38度線、イムジン河を見ることができれば、私の人生で思い残すことはありません。

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