小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

戦没者慰霊祭

2007年11月08日 | 活動日記
【戦没者慰霊祭】
高浜町連合遺族会が行う戦没者慰霊祭が今年も文化会館において開催され、出席させていただきました。
戦後62年が経過し、日本遺族会も昭和22年に「日本遺族厚生連盟」として設立されて今年で60周年になります。

心から郷土の英霊に哀悼の誠を捧げる一日となりました。

【正しく心配すること】
今日の福井新聞に、県内自治体の借金額を住民ひとり当たりの金額で示した記事がありました。
高浜町の借金額は住民1人当たり44万9千円で、県内の町では美浜町に次いで2番目に低い金額となっています。
たいへん素晴らしい結果ですが原子力の立地町としては当たり前といえるかもしれません。

ここでひとつ押さえておかなければならないポイントがあります。

この記事にある金額は普通会計の借金額となっています。
普通会計とは、高浜町の場合は一般会計と公有水面埋立事業特別会計の2つの会計の合計となります。
このうち、公有水面埋立事業の借金は、第一工区の事業債のうち約9億円を、平成18年度に高森工業団地の土地売却金などを財源として繰上げ返済しておりますので、残高が大きく減少しております。

もう一点は、高浜町は下水道事業で巨額の借金をしておりますが、この下水道事業特別会計の借金は今回の記事の普通会計の借金額には含まれておりません。
これが総額約86億円あります。町民ひとり当たり約73万5千円となります。

この借金を下水道使用料の収入で返済できれば問題はありませんが、下水道使用料では今のところメンテナンス費用だけでも不足しますので、借金の返済には毎年一般会計からの繰り入れが必要です。従って、普通会計の借金と実質的には同じと考えておかなければなりません。

当然ながら他の自治体にも、このような特別会計の借金や第3セクターの借金があります。また、借金の返済金を地方交付税で交付してくれる(要するに借金の返済は国がやってくれる)借金もあって、一概に金額だけで借金を比較することは非常に難しく、更には貯金がいくらあるか、あるいは社会資本はどれだけ整備されているかといったことも重要な要素となります。
従ってこれらのことをきちんと踏まえて、自分たちの町の借金を正確に把握して、正しく心配しておくこと(必要以上に恐れず、かといって無頓着にもならず)が大切です。