小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

大連立

2007年11月02日 | 私の考え
夜、テレビを見ていた妻が「民主党が自民党と連立するって」と言います。
「はあ?」と、あわててテレビの前に。
確かに「福田首相が連立を打診」とテロップが流れていました。

やはり民主党は拒否しましたが、打診した福田首相の真意はどうか、打診を受けた小沢代表はどう受け止めたのか。今後どう政局に影響するのか。
国のために小異を捨てて大同につく真摯な気持ちからのことなのか。あるいは民主党に対する揺さぶり策なのか。ひょっとして本当は小沢代表からの逆提案ではないのか。等々いろいろ考えてしまいます。


衆議院の選挙制度を中選挙区から現在の小選挙区に変えて自民党・民主党の2大政党を実現させた立役者は小沢氏です。
ところが、現在の参議院では民主党、衆議院では自民党と民意が違う結果となった場合にどうやって政治を機能させていくのかということに関して、立役者であるがゆえ、むしろ福田首相よりも小沢氏の悩みの方が大きいのではないかと私には思えてなりません。
今度の衆議院選挙で民主党が過半数を必ず取るという確証(可能性は大いにありますが)はありませんし、民主党が勝ったとしても今度は参議院で自民党が勝つこともあるわけです。
今後とも政党の流れは、ますます自民党と民主党の2大政党に収斂されていくと思いますので、大連立以外の枠組みで両院で多数を確保することは難しくなると思います。
従って、今後とも国会が現在のような膠着状況になることは十分予測されますので国にとっては大きな損となります。

私は大連立には反対ですが、かといって現在の国会の膠着状態が良いとも思えません。
「両党が歩み寄って互いを理解し合い協力して・・・」などという幻想を唱えていても解決するはずもなく難しい問題です。