小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

人口問題を考える

2007年06月16日 | 私の考え
国立社会保障・人口問題研究所は、今年5月に日本の都道府県別将来推計人口を発表しました。

その推計値によると、現在82万2千人の福井県の人口は、
10年後には78万8千人
20年後には73万6千人
30年後には67万6千人に減少します。

これをそのまま高浜町に当てはめると、現在1万1千4百人の人口が、
10年後は1万9百人、
20年後は1万2百人、
30年後は9千4百人に減少します。

それ程のこともないではないかと思われるかもしれませんが、
さらに高齢化の進展が追い討ちをかけます。
福井県全体で、
30年後には65歳以上の高齢者の割合が34%、
そのうち75歳以上の後期高齢者が21%と推計しています。

これを高浜町にあてはめると、
30年後の9400人の人口のうち、
3200人は65歳以上の高齢者、
そのうち75歳以上の後期高齢者が2千人という結果です。

これらの数字は単純に福井県の推計値から高浜町の数字を算出していますが、
実際には高浜町の場合、人口減少も高齢化の進展も、この数字よりもっと厳しい結果となります。

20年後、30年後はそれ程遠い将来のことではありません。
我々、40歳代の地方政治家の責任範囲内のことです。
私はかねがね、この現実を直視する視点が今の行政運営に最も欠けていると感じていました。
わが町だけは他の町と違い、諸施策によって今後も人口が増えて発展していくという全く根拠の無いばら色の将来を夢見ることは、将来の破滅への第一歩と心得るべきだと考えています。