予想通りの心の旅になったHONDAコレクションホール訪問。
身も心も満腹になってミュージアムショップを冷やかしてから帰途についた。
ツインリンクもてぎのサーキットでは四輪レーサーが走行中。
サーキットは鈴鹿に2輪日本GPを1991年だかに見に行って以来である。
我々がサーキットに通った80年代後半あたりはまだまだ観戦はのどかなものであって観覧席など一部だけで芝生に座ってみていたものだ。
TVでも4k画像で鮮明なスローモーションで人もマシンも仔細に見物できる。
それでも興奮度合いが往時のようではないのは年のせいだけでもないような気がする。
ホンダがレースに挑み、市販マシンにもエッセンスを注入していた70〜90年代は日本が世界一の経済大国に駆け上がった時期と重なっている。
我々団塊の世代の少し下まではその挑戦を間近で体験していたことになる。
何とも粗野で野蛮な時期だったなあと社会が洗練されてしまった2020年の風景と比較すると感慨深い。
コレクションホールはどれも魅力的なものではあるがほとんどが90年代までのもの。
ホンダは今、四輪では軽自動車とSUVで経営が成り立つ何とも無粋なメーカーになってしまった感がある。
それは市場の要求の変化と環境対応が急務となっている世情もあろうが、往時のホンダを知るものとしては寂しい。
思い返せばHONDAコレクションホールは本田宗一郎メモリアルホールのようではないか。
帰りにどこか名所でも回ろうと思ってみたが、アタマがちんちんになってしまってめげてきた。
チンタラと4号線で帰途についた。
車中、ふと「もう一回バイク乗るかなあ」などと決意する始末。
この旅は人生の終わりかけに差し掛かった私にとって小さな転機となるやもしれぬ。
土産はRVF750の小物とホンダ純正トートバッグ。
ウチにはホンダ製品はないのが残念。
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