先週、戦艦三笠を見に行ったところであるが、米国でレストアされた完動零戦が所沢航空発祥記念館で展示していることを知り、うずうずして出かけた。
零戦は国内外、いろいろなところで展示しているが、動く機体はこれひとつという。
しかも最もオリジナルに近い機体である。
特にエンジンは貴重、栄21型エンジンがいかなるサウンドで回るのか今なお聞けるのはうれしいところ。
残念ながら今日はその機会はないのだが。
航空機、特に速度や旋回性能を重視した戦闘機はほぼ例外なく美しい。
機能美というのだろうか、命を賭けて落とし合った兵器にあるまじき気高さがある。
私見でいえば日本の軍用機は全て美しい。
零戦が一番好きという訳でもないのだが、背負った歴史をも加味すれば特別な存在である。
展示されている記念館はかまぼこ形のハンガーのような形をしていた。
所沢が航空発祥というのは、明治44年4月1日に日本で最初に航空機が空を飛んだ場所だからといえばわかりやすいのだが実際は「発祥」。
前年12月に代々木公園ですでに初飛行が行われていた。
正式な試験飛行が所沢ということだ。
さて目にした零戦21型は最初期の空母搭載可能な量産型、その前に11型があり重慶で全敵撃墜未帰還なしをやった。
次の32型は翼端がカットされていて南の島で使用された。
22型に続いた52型は最も多く生産された最終形、現在残っている零戦はこの型が多い。
見慣れた零戦ではあるが完動品、それも純正に近い機体は雰囲気が違う。
近くによって細部をしげしげとみるとがっかりすることが多いが、これはモノが違う。
タイヤも黒々とし機銃も今にも火を噴きそうである。
記念館は飛行機の展示という点では機体数が少ないので少々物足りない。
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