日本海から南下して再び岡山県へ入る。
17:00前に何とか中山神社に到着。
ここは美作国一ノ宮である。
かつて吉備国はあまりに大きく備前・中・後ろに3分割された。
それでも足らず津山盆地一帯を美作国として分割した。
中山神社の創建は707年だとも美作国成立の713年だともいう。
社殿は尼子晴久の寄進になり、本殿が重文、中山造。
歩き回ってみると一ノ宮らしく古色然とした日本の堂々たる神社である。
ところが不思議なことに吉備国4国の中で中山神社だけが吉備津彦を祀っていない。
祭神は鏡作神であるといい天の岩戸伝説の鏡を制作したという。
また、伝説や謎解きによれば猿神とも桃太郎のライバル、「鬼の温羅」であるともいう。
それを裏付けるように裏手には奥宮のような形で猿神社なる祠がある。
吉備国はヤマト政権との確執など成立過程やその後の鉄資源を巡る利権といった想像を膨らませるネタに困らない。
中山神社もその渦中にあるようだ。
陽が暮れかけていたので急いで参詣。
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