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ピアノ演奏会~音楽を愛する心のすばらしさ~

高槻現代劇場で、この週末、「第19回ピアノリレーコンサート ~ホールでスタインウェイを弾こう!!」が開かれ、友人が演奏するということで、初めて聴きに行ってきた。小学4年生から79才まで幅広い年代のピアノ好きの方が、持ち時間12分以内で、それぞれに思い思いの一曲を選んで、披露するというもの。条件は、暗譜することで、曲目もクラシックからジャズまでなんでもOK。演奏の熟練度も問わず、人それぞれ。演奏会自 . . . 本文を読む
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No1060『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』『横道世之介』~批評する怖さと勇気~

この冬公開された本作を、ずいぶん前になるが、竹中直人監督の舞台挨拶つきの一般試写会で観た。前半の会社の同僚たちのどたばたは、つまらなかったが、最後、ヒロインが、雨の降る中、自分の部屋で、ひとり長回しで、自分で自分を縛るシーンがあって、雨に濡れた窓の影が映ったり、津田寛治も同じように自分で自分を縛っている姿と、カットバックになったりして、このシーンだけ、まるで別世界のようで竹中監督は、これが撮りたか . . . 本文を読む
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No1059-2『甘い抱擁』再考~ヒロインを追い詰める監督~

アルドリッチ監督は、登場人物をどんどん追い詰めていき、それが容赦なくて、ときに映画を観終わった時の後味が、いいとは言えないことがあります。『甘い抱擁』(原題『THE KILLING OF SISTER GEORGE』)は、その典型ですが、それでも、そこから出てくる人間の真実味がすごく、鬼気迫るものがあったりして、圧倒され、まさに、それが映画の魅力とも感じます。 確かに、ヒロインのジューンには、容 . . . 本文を読む
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No1059『甘い抱擁』~あまりに強烈で残酷な…~

ロバート・アルドリッチ監督の1968年の作品。原題は『THE KILLING OF SISTER GEORGE』映画を観た後で、このタイトルを読むと、なんとも残酷な、と思うしかない。 ジューンは、イギリスのBBCの人気テレビ番組でジョージ役を演じる人気女優。しかし、いまや中年を過ぎ、人気も下り坂。若い女性アリスと暮らしているが、ジューンは、お酒ばかり飲んで、ヒステリーで、怒るとやたら下品な言葉を . . . 本文を読む
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「生誕110年 映画監督 清水宏」東京フィルムセンターにて初夏に開催!

今日、中崎町の映画館に向かう途中、改札を出るところで、4人家族と一緒になった。小さな娘と男の子と若い夫婦。幼稚園くらいの女の子が一人で、嬉しそうにぱたぱた走って、私を追い抜いて行く。小さな足で、懸命に階段を駆け上がっていく。その様子があまりにかわいくて、私も思わず、女の子を追うように急ぎ足になった。この階段で合っていたかどうか、登り始めてから思ったが、もう私の眼中には、女の子の後姿しかない。 お . . . 本文を読む
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No1058『メカス×ゲリン 往復書簡』~蟻んこよ、再び~

久しぶりに旧作特集で、神戸新開地のKAVCへ。ホセ・ルイス・ゲリン監督とジョナス・メカス監督とが交わすビデオ・レター。ゲリン監督が、最後に日本を訪れ、新潟、鎌倉とめぐる。新潟では良寛和尚の像の上にきりぎりすがのっていた。鎌倉では、小津安二郎監督のお墓を訪ねる。この蟻んこのシーンが大好きで、今日はまさにそれを観に行った感じ。小津監督の「無」と書かれた墓碑で蟻んこが2匹、みみずの死骸のような、3倍くら . . . 本文を読む
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アジアン映画祭終幕

アジアン映画祭が終わりました。今年のグランプリはなんと昨日観たばかりの『親愛』という中国映画。今回のアジアンで世界初上映。本国でも未公開です。監督は、本作が長編デビューとなる気鋭の女性若手監督リー・シンマン。シネ・ヌーヴォでの上映では、中央通路に補助席が出るほどの人気ぶり。ハルビン出身の監督はおしゃれで、ヌーヴォでは、とってもかわいい赤い靴下と帽子がとってもお似合いでした。 私は、この作品を観た . . . 本文を読む
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No1057『ボクたちの交換日記』~お笑いに賭ける熱い思いがストレートに響く~

ぼろぼろ泣いた。最近映画を観ては泣いてばかりいるけれど、単純に泣けた。小出恵介がいい。ウッチャンこと内村光良監督の第2作目ということで、情に流されないか心配していたが、ぐいぐい引き込まれ、最後は涙が止まらなかった。お笑い芸人の物語。高校時代からコンビを組み、12年が経つ二人。30歳を目前にしても、鳴かず飛ばず。コンビの存続を賭け、お笑いコンテストに挑戦する。勢いに乗って準決勝まで進むが&helli . . . 本文を読む
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No1056『わが人生3つの失敗』~夢を追いかけて~

インド映画。原題の『Kai Po Che』とは、凧あげをした時に、ほかの凧と競って、相手の凧の糸を切った時に叫ぶ言葉だそうだ。 踊りあり、歌ありのボリウッド映画とは、ひとあじ違ったヒューマンドラマ。3人の青年の友情、夢、喧嘩、和解といろんな要素を、インドのグジャラート地方を舞台に2001年に起きたインド西部地震(死者2万人)やヒンドゥ教徒と、イスラム教徒間の確執で2002年のヒンドゥー教徒の乗車 . . . 本文を読む
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春間近…また一つ年を重ねて

昨日観た劇団MONOの芝居で押しても押しても開かない扉が、引いてみたら、簡単に開いたというセリフがあった。 というわけではないが、自分の実年齢から、10くらい引けば、それぐらいなら、自分の年齢として許せる範囲と思うほどにいつのまにか10年ぐらい、余分に年をとってしまったらしい。時が経つのは、年々早くなっていて、10年位、気付いたらあっという間に経っている。本当に困ったものだ。子どもでもいれば、こ . . . 本文を読む
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「うぶな雲は空で迷う」~MONO40回公演~

いつもながらにおもしろい設定で、追い詰められていく登場人物たちの状況がいつしか私たち自身にもよくある話にみえてきて、身につまされる。演劇のおもしろさは、まさに、一瞬の間の緊張や、緊張がほぐれた時の笑い、いろんな空気を共有すること。 ラピュタのような、おんぼろ飛行船が舞台。舞台美術もみごと。劇が始まると、プロペラがくるくる回る影が舞台に映し出される。この影が効果的で、クライマックスで効いてくる。 . . . 本文を読む
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No1055『GF*BF』~君の笑顔が輝かしいほど、切ない想いが心にしみる~  

描かれなかった歳月の重みが最後のエンディングロールになって、ずんずん心に押し寄せてきた。その人が抱えていたいろんな思い、切なさ、悲しみ、深い愛が、映画が終わってみて、どっと押し寄せてくる…。そんな映画が、私にとってのいい映画なのかな、と思った。 アジアン映画祭の1本。台湾映画で、ヤン・ヤーチェ(楊雅)監督。2012年。原題は『女朋友。男朋友』。冒頭、女子高の朝礼で、女の子たちが、 . . . 本文を読む
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No1054『ローラ』~これこそ愛、これも愛?~

ドイツのファスビンダー監督の1981年の作品。『マルタ』で書いたら、『ローラ』について書かなければ落ち着きが悪い。 ドイツの小さな地方都市。ローラは、地元の建設業者の高級娼婦。バーで歌って、小さな娘を母に預けて、稼ぐ。そんな彼女が、中年のまじめな紳士と出会い、恋に落ちる。役所の建設局局長に赴任したばかりのナイスガイなおじさんも、ローラの素性を知らないまま、その美しさに魅かれ一目惚れ。初デートの日 . . . 本文を読む
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No1053『マルタ』~これって愛?~

『マルタ』のラストショットに、なんて残酷な終わり方をするんだと怒りながらも、そのインパクトに、だたもう絶句。マルタの息苦しさがずっと心にひっかかったまま。少しでも救出すべく、やっぱり、何か書いておきたい。 ドイツのファスビンダー監督の1975年の作品。ローマのホテルで、窓から空をとらえたファーストシーン。カメラは横にパンしつつ、徐々に中にひいてゆき、空は窓枠の間に狭められていく。 明るい箱入り . . . 本文を読む
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No975-3『かぞくのくに』ヤン監督と井浦新さんのトーク~おおさかシネマフェス~

3月3日、日曜日の、おおさかシネマフェスティバルで『かぞくのくに』の上映後、ヤン・ヨンヒ監督と俳優の井浦新さんとのトークが浜村淳さんの司会で行われましたので、ご紹介します。 『かぞくのくに』1970年代の「帰国事業」で十代の時に北朝鮮にわたったままの兄ソンホ(井浦新)。25年ぶりに、両親や妹のリエ(安藤サクラ)ら家族がいる日本に一時帰ってくる。病気治療という目的で3か月の滞在予定が、わずか1週間 . . . 本文を読む
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