たくさんの子供たちに見せたい。
クリスマスってどうしてあるのだろう。
サンタって本当にいるのかしら。
夢をもつこと、
優しい心をもつこと
勇気をもつこと
言葉にすると陳腐に聞こえるが、
でも、とっても大切なことを
この映画は、さりげなく教えてくれる。
前半が特におもしろい。
絵本にはなかった、北極(ポーラスター)までの道中を
いろんなハプニングをつくって
どきどきはらはらにしている。
ジェット . . . 本文を読む
「主人公は戦後の嫌な空気」という監督のコメントがみそ。
サスペンスを期待すると失望するかもしれない。
どうして会社側は犯人に20億円をぽんと渡せたのか、とか
筋書きの中で、つっこみたい部分は
山ほどある。
しかし、犯人側の5人の人物の雰囲気がよく出ていたし
警察の、息が詰まるような、独特な雰囲気もよくとらえていたので、
観終わって、それなりの満足感はあった。
とりわけ、
吉川晃司演じる半田刑事 . . . 本文を読む
舞台は沖縄。
強い風が吹くと、「風音」(ふうおん)と呼ばれる音が
浜辺から聞こえてくる。
崖の中腹にある風葬場に頭蓋骨が置かれており、
銃弾が貫通した穴を通りぬけるときに、
出る音だと、最初に語られる。
頭蓋骨はいつも、崖の狭間に広がる海を見ている。
戦争の傷跡。
沖縄の実家に和江(つみきみほ)と子どものマサシが、
都会から帰ってくる。
わけありの老女、志保(加藤治子)が、何かを探しにやってくる . . . 本文を読む
大阪下町の
地方巡業をしているプロレスラーの父と子のぶつかりあい。
話は“べたべた”。
でも泣ける。
原作者の中島らも氏が、
溢れ出る涙でぐしゃぐしゃになった顔を人に見られたくなくて、
映画を観終わって「たのむ。3分間でいい。客電をつけないでくれ」と思ったそうだ。
その言葉どおり。
脚本がうまい。わかっていても、すっかりのせられている。
監督の演出も、微妙に抑制がきいていて
喜怒哀楽に満ちた人間ド . . . 本文を読む
冒頭のつかみがいい。
空港で行きかう人々の姿を
テンポよく、次々に
映像として繰り出していく。
その人々の群れの中に、やがて
ジェイミー・フォックス演じるタクシー運転手マックスが現れる。
綿密に準備する様子からは、彼の性格や仕事ぶりが十分、想像できる。
客の女性検事との会話もすばらしい。
これは、マックスと
トム・クルーズ演じる殺し屋ヴィンセントとの
会話劇、心理劇だ。
二人の俳優のぶつかり . . . 本文を読む
ストーリーはすばらしい。
テーマもすてき。
セリフも、いくつも書き抜いておきたいような
心に残る名セリフがいくつもあって
いい映画を観たなあ、と思う。
こういう映画がヒットしていることに
心暖まるものを感じる。
中村獅童の演技も、自然体で
役に溶け込んでおり、
これからを期待させる名役者ぶり。
竹内結子の楚々とした存在感も適役。
森の中の空気感、廃工場の雰囲気、湖畔の家と
舞台美術、カメラも美し . . . 本文を読む
主人公の片桐宗蔵(永瀬正敏)が一介の平凡な侍、という設定が似ているのと
同じ監督ということで、
昨年の「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと
どうも物足りない、というのが正直なところ。
刀から鉄砲へと変わる時代設定はおもしろいのに、
十分、生かしきれなかった気がした。
潔く侍をやめて、転進していく片桐の人生はおもしろい。
しかし、なぜここまで達観しているのか、
心の葛藤を、もっと描きこんだらよかっ . . . 本文を読む