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No45「ポーラー・エクスプレス(字幕版)」ロバート・ゼメキス監督

たくさんの子供たちに見せたい。 クリスマスってどうしてあるのだろう。 サンタって本当にいるのかしら。 夢をもつこと、 優しい心をもつこと 勇気をもつこと 言葉にすると陳腐に聞こえるが、 でも、とっても大切なことを この映画は、さりげなく教えてくれる。 前半が特におもしろい。 絵本にはなかった、北極(ポーラスター)までの道中を いろんなハプニングをつくって どきどきはらはらにしている。 ジェット . . . 本文を読む
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No44「レディ・ジョーカー」平山秀幸監督

「主人公は戦後の嫌な空気」という監督のコメントがみそ。 サスペンスを期待すると失望するかもしれない。 どうして会社側は犯人に20億円をぽんと渡せたのか、とか 筋書きの中で、つっこみたい部分は 山ほどある。 しかし、犯人側の5人の人物の雰囲気がよく出ていたし 警察の、息が詰まるような、独特な雰囲気もよくとらえていたので、 観終わって、それなりの満足感はあった。 とりわけ、 吉川晃司演じる半田刑事 . . . 本文を読む
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No43「風音」東陽一監督

舞台は沖縄。 強い風が吹くと、「風音」(ふうおん)と呼ばれる音が 浜辺から聞こえてくる。 崖の中腹にある風葬場に頭蓋骨が置かれており、 銃弾が貫通した穴を通りぬけるときに、 出る音だと、最初に語られる。 頭蓋骨はいつも、崖の狭間に広がる海を見ている。 戦争の傷跡。 沖縄の実家に和江(つみきみほ)と子どものマサシが、 都会から帰ってくる。 わけありの老女、志保(加藤治子)が、何かを探しにやってくる . . . 本文を読む
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No42「お父さんのバックドロップ」李闘士男監督

大阪下町の 地方巡業をしているプロレスラーの父と子のぶつかりあい。 話は“べたべた”。 でも泣ける。 原作者の中島らも氏が、 溢れ出る涙でぐしゃぐしゃになった顔を人に見られたくなくて、 映画を観終わって「たのむ。3分間でいい。客電をつけないでくれ」と思ったそうだ。 その言葉どおり。 脚本がうまい。わかっていても、すっかりのせられている。 監督の演出も、微妙に抑制がきいていて 喜怒哀楽に満ちた人間ド . . . 本文を読む
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No41「コラテラル」マイケル・マン監督

冒頭のつかみがいい。 空港で行きかう人々の姿を テンポよく、次々に 映像として繰り出していく。 その人々の群れの中に、やがて ジェイミー・フォックス演じるタクシー運転手マックスが現れる。 綿密に準備する様子からは、彼の性格や仕事ぶりが十分、想像できる。 客の女性検事との会話もすばらしい。 これは、マックスと トム・クルーズ演じる殺し屋ヴィンセントとの 会話劇、心理劇だ。 二人の俳優のぶつかり . . . 本文を読む
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No40「いま、会いにゆきます」土井裕康監督

ストーリーはすばらしい。 テーマもすてき。 セリフも、いくつも書き抜いておきたいような 心に残る名セリフがいくつもあって いい映画を観たなあ、と思う。 こういう映画がヒットしていることに 心暖まるものを感じる。 中村獅童の演技も、自然体で 役に溶け込んでおり、 これからを期待させる名役者ぶり。 竹内結子の楚々とした存在感も適役。 森の中の空気感、廃工場の雰囲気、湖畔の家と 舞台美術、カメラも美し . . . 本文を読む
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No39「隠し剣 鬼の爪」山田洋次監督

主人公の片桐宗蔵(永瀬正敏)が一介の平凡な侍、という設定が似ているのと 同じ監督ということで、 昨年の「たそがれ清兵衛」と比べてしまうと どうも物足りない、というのが正直なところ。 刀から鉄砲へと変わる時代設定はおもしろいのに、 十分、生かしきれなかった気がした。 潔く侍をやめて、転進していく片桐の人生はおもしろい。 しかし、なぜここまで達観しているのか、 心の葛藤を、もっと描きこんだらよかっ . . . 本文を読む
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