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No1082『旅立ちの島唄~十五の春~』~家族の絆が試されるとき~

吉田康弘監督の長編第2作目。知名度は低いが、いい作品なのでご紹介したい。 沖縄の離島を舞台に父と娘の関係を軸に、家族の情を描く。主人公の少女が14歳から15歳になり、島を離れるまでの1年間を追った物語。 南大東島という地名は聞いたことがあったが、この映画で初めて、知った。沖縄本島から東へ360キロ。飛行機で1時間もかかる離島。島には高校がないため、15になると子どもたちは皆、島を出て、家族と離 . . . 本文を読む
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ライブ~音楽の楽しさを満喫~

音楽っておもしろい。音楽って楽しい。歌の楽しさ、おもしろさを純粋に満喫できるのが、ライブ。そこには、生身の歌い手さん、演奏者さんがいて、観客がいる。 日曜日、友達のライブに行ってきた。楽しかった。音楽が力をくれるんだなあということを身体で実感したひととき。いろんなグループがいて、曲風も個性も全く違っている。違うことがそれぞれにおもしろく、あんな曲もあれば、こんな曲もあって、刺激しあう感じで、おも . . . 本文を読む
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蕎麦を食べながら感じたこと。

時々、なんで生きてるのかなと思ったりもするけれど、そんな問いかけをするくらいなら、生きててよかったと思える時間を増やしたい・・蕎麦屋からの帰り道、ほろ酔い気分の頭で歩きながらふとそう思った。 今日ちょっとだけ残業して、ふらりと帰りがてら、結構疲れていたけれど、職場近辺の飲み屋さんを探検がてら、一駅分、足を延ばしたらその近くの、何度か行ったことがある蕎麦屋さんにふいに行きたくなった。冬にひとりでふ . . . 本文を読む
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No1081『ポッポー町の人々』~路面電車のある町の不思議で懐かしい空気感~

路面電車が好きだ。「東京人」という雑誌があって、街歩きがブームになった頃、東京に行って、縦横無尽に歩きまわった。早稲田行きの市電を見て、胸ときめいた。もちろん乗ってみた。市電のゴトンゴトンという音がいい。この映画は、ポッポー町の人たちの群像劇。雨がいいし、路面電車がいい。坂道がいい。十字路で人が出会う。再会は、ときに言い合いにもなる。にこにこ喋っていた二人が、いつのまにか口喧嘩。この感じがなんとな . . . 本文を読む
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No1080『ランジュ氏の犯罪』~ルノワール監督に 愛をこめて~

20年ほど前、「有名な画家ルノワールの息子さん」として、ジャン・ルノワール監督の名前を教えてくれたのは、私に映画の扉を開くきっかけをくれた、隣の係長さん。ルノワール監督の1935年の作品『ランジュ氏の犯罪』がなんと35ミリフィルムで、梅田の空中庭園ビルのガーデンシネマで上映された。大阪では今日18日一日限り。冒頭なにげないホテルのフロントのようなところに3人くらい男がいて、そこに警察が手配書か何か . . . 本文を読む
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No1079『それは息子だった』~老婆の顔に見る“生き抜く”ことのすごさ…イタリア映画祭から~

イタリア映画といえば、なんとなく、明るく楽しく楽観的なイメージがある。物語がはっきりしていて、わかりやすく、観終わって、ひとつのドラマを観たという満足感をもらう。混沌として、よくわからず、複雑な思いで終わるのは、フランス映画の方が多いかもしれない。今回のイタリア映画祭(大阪)でも、そういう作品は多く、ドラマに、うまくユーモアが散りばめられていたり、語り口が妙味だったりで、みごたえがあった。 ただ . . . 本文を読む
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村上春樹さんのおはなし~物語をめぐって…新聞記事から~

5月6日に京都大学で、村上春樹さんを迎え講演が行われたそうだ。昨日、偶然、新聞記事で見つけた。今の自分のもやもやした思いへのヒントを見つけたような気がしたので、いろいろ引用して、ご紹介したい。イベントは、河合隼雄財団による「村上春樹 公開インタビュー in 京都 ―魂を観る、魂を書く―」。「京都大学こころの未来研究センター」のホームページの掲載記事から以下引用します。「村上春樹氏は前半の講演で、河 . . . 本文を読む
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No1078『赤鉛筆、青鉛筆』~偏屈な老教師がすてき…イタリア映画祭から~

朝いちばんに観たこの映画が一番好きだ。高校を舞台に、臨時教員として赴任したイタリア文学教師の男性、学校運営に懸命な、女性の校長先生、教育への情熱をすっかり失ってしまった、美術史を教える老教師の3人を軸にローマの高校のあるクラスの一年を描いていく。 新米教師の授業がイタリア文学で、魅力的な詩の朗読やいろんな言葉のぶつかりあいがあって、その響きが心地よい。詩や文学って、意味がわからなくても、なんとな . . . 本文を読む
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No1077『来る日も来る日も』~イタリア映画祭inOsaka~

今日はイタリア映画祭漬け。100枚限定発売の一日券だと1本千円で観れるが、1本毎だと前売りでも1400円という高さに残り2枚だった一日券を買って4本観た。しかし、ちょっと物足りなかったような…。映画を観て、なんだか落ち込んだのも、久しぶりのこと。これまで、好き勝手にふらふらやってきた過去とか振り返らされて、なんだかなあ、とさびしくなって、ちょっとへこんだ。やっぱり今の自分の年齢を全然 . . . 本文を読む
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夏八木勲さん逝く。

俳優の夏八木勲(なつやぎ・いさお)さんが11日亡くなられたそうです。73歳。昨年秋の京都映画祭で、祇園会館に来られたばかり。『あゝ同期の桜』の上映時に、映画評論家の山根貞男さんとトークされました(その時の感想)ずいぶんとお痩せになった感じはありましたが、壇上で話し始めると、落ち着いた風格があって、謙虚な語り口といい、すてきな俳優さんだなあと、あらためて惚れ直したところでした。独特の雰囲気があって、 . . . 本文を読む
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No1076『セデック・バレ第2部虹の橋』~セデック族の魂を伝える主題曲の力~

3月の大阪アジアン映画祭で「第1部太陽旗」を観て、続きを観るか迷っていたが、後生大事にとってあった招待券が来週で使用期限が切れるのを発見。あわてて七芸に行くと、80人もの行列。前半後半で4時間半という大作のわりに人気があって驚いた。 描かれるのは、実際に起きた1930年日本統治下の台湾での原住民族による最大規模の抗日暴動「霧社事件」。セデック族というのは、台湾中部の山岳地帯に住む狩猟民族。日本の . . . 本文を読む
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No1075『シガー・ロス 世にも奇妙な映像実験』~映像と音楽の向こうに見えるのは“永遠”?~

爆音上映祭、神戸での最終日、私の締めの作品。別にシガー・ロスのファンでもないし、迷ったが、この連休の音楽づいてる延長で、観てみたら、意外に楽しめた。観ながら、音楽についていろいろ考えたりして、このGWを締めくくるのにふわしい映像だった。これは、アルバム『ヴァルタリ〜遠い鼓動』(2012年発売)のために作られた、16人のアーティストたちによる色とりどりの映像集。アルバムの曲は8曲だから . . . 本文を読む
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No1074『SUPER 8 スーパーエイト』~エンドロールの8ミリ映像作品に拍手~

爆音映画祭、最終日の2本目。スティーヴン・スピルバーグ製作J・J・エイブラムズが監督をつとめたSFサスペンス(2011年)。 冒頭の派手な列車の脱線事故の迫力は、爆音ならではの醍醐味。残念なのは、フィルム上映ではなかったこと。 本作も少年と少女の淡い恋の物語を織り交ぜる。米軍の貨物列車事故を、偶然、町はずれの駅舎のそばで8ミリ映画の撮影中に出くわした保安官補の息子ジョーとクラスメイトたち。クラ . . . 本文を読む
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10minutes映画祭

「10minutes(テンミニッツ)」という大阪のアイドル発掘プロジェクトがあるそうだ。各組が10分の持ち時間を使い、音楽ライブやトークなどのパフォーマンスを披露して、それを審査するというイベント。 その10minutesアイドルが主演した10分以内の自主映画をつくって、グランプリを競う「10minutes  映画祭」が、2、3年前から始められている。調べてみたら、2011年の冬には、 . . . 本文を読む
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『The Me Bird』~立体的アニメーション作品~

切り絵を幾重にも重ねた立体的アニメーション作品、2分ほどの『The Me Bird』を偶然、ネットで見つけました。画面の奥に吸い込まれるようにして消えていくアニメ。なんとも奥深い余韻が残ります。何かにたどりつきたい、そんな気持ちが伝わります。ブラジル・リオデジャネイロの製作会社『18bis』の作品で、なんとも味わい深いです。ぜひよかったらご覧ください。 『The Me Bird』とメイキング映像 . . . 本文を読む
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