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2010年マイ・ベストテン(外国映画)

続いて外国映画です。 1位 シルビアのいる街で(ホセ・ルイス・ゲリン監督) 2位 クリスマス・ストーリー(アルノー・デプレシャン監督) 3位 あの夏の子供たち(ミア・ハンセン=ラヴ監督) 4位 ブロンド少女は過激に美しく(マノエル・デ・オリヴェイラ監督) 5位 倫敦から来た男(タル・ベーラ監督) 6位 息もできない(ヤン・イクチュン監督) 7位 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(ジョニー・トー監督) . . . 本文を読む
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2010年マイ・ベストテン(日本映画)

遅くなりましたが、キネマ旬報やら映画芸術で、 ベストテン本が発行される前に、 マイベストテンをご紹介いたします。 まず、日本映画では、 1位 ヘヴンズ ストーリー(瀬々敬久監督) 2位 ゲゲゲの女房(鈴木卓爾監督) 3位 座頭市 THE LAST(阪本順治監督) 4位 ユキとニナ(諏訪敦彦、イポリット・ジラルド監督) 5位 トルソ(山崎裕監督) 以下は、無理して並べることはやめて 順不同で、思い . . . 本文を読む
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No682『愛する人』~失望を希望へと変えるのは自分自身~

14歳で恋に落ち、妊娠、出産するカレン。 でも、カレンの母は、産まれたその日に 赤ん坊を養子に出してしまう。 以来、カレンと母との間に生まれた亀裂は、 二人の心を隔てたまま。 行方の知れない娘のことを思い、 毎日、当てのない手紙や日記を書き続けるカレン。 キーワードは「失望」。 カレンの母は「失望を繰り返してきた人生」と言う。 親にそんなふうに言われては、子としては 立つ瀬がないし、救いようがな . . . 本文を読む
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No681『ヒア アフター』~生に向き合う力へと転化する来世観~

タイトルは、死後の世界、あの世、という意味で、 クリント・イーストウッド監督の最新作。 ホール試写で、一足先に見ることができたので ご紹介したい。 『インビクタス/負けざる者たち』で、 ラグビーチームを率いる主将を華々しく演じたマット・デイモンが 死者と対話できる力、才能ゆえに、暗い過去を持ち、 心を閉ざしてしまったジョージを演じる。 何もかもから逃げて、ロンドンを訪ね、 好きな作家ディケンズの . . . 本文を読む
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『おおさかシネマフェスティバル』で石田民三監督『花つみ日記』が上映!

今年もおおさかシネマフェスティバルが 2011年3月5日(土)6日(日)と 大阪歴史博物館(谷町四丁目)で開催されます。 今日の報道発表によると 3月5日(土)午前には、「追悼 名女優 高峰秀子」ということで 高峰さん主演の 『花つみ日記』1939年、石田民三監督!!!!!が上映されます。 石田監督は、 昨年秋の京都映画祭で『花ちりぬ』を見たばかりで しっとりした情緒といい、美しさといい、一番の . . . 本文を読む
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No680神代辰巳レトロスペクティブ終わる

とうとうシネ・ヌーヴォでの特集上映が終わってしまった。 つつがなく22作品全部をみることができ、感謝感激。 15年以上前、神代を見る機会に確かに恵まれたはずの私には 神代は、わけがわからない世界だった。 今回、ちょっとだけでも近づけたような気がして、うれしい。 『アフリカの光』『宵待草』『青春の蹉跌』と 青春もののアンニュイ感、ひとりごとのぼそぼそ感は、すばらしく 日活ロマンポルノの 『濡れた欲 . . . 本文を読む
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No679『タレンタイム』~天国に持っていきたい映画~

プライベートでいろいろあって、 脳腫瘍で入院し、一人息子をこよなく愛するお母ちゃんの表情を どうしても今、見ておきたくて 急遽、国立民族博物館に駆けつけた。 無料とはいえ、満席に近い観客に驚いた。 映画はやっぱりすばらしかった。 エンディングロールが流れ出したとき、 この映画こそ、 天国に持っていきたい作品だと思った。 大げさでなく、率直にそう思えた。 映画を見ながらこの世を去りたいというのは . . . 本文を読む
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No678神代監督に感謝を込めて

神代辰巳監督特集の最終日。 『赫い髪の女』は上映終了時間が11時過ぎというのに 満席に近い入りで、神代監督の人気の高さを感じた。 石橋が本当に切ない。 女の過去、女の夫だった男への嫉妬に つい石橋は、荒々しく暴力をふるうこともあるが、 女に惚れこんでいる。 つきあい上、仕事の相棒と女を残して 雨降る夜の街へ出て行く。 酔っ払いの男に連れていかれた店で、 女に「今、わいの女が男とやっとるんや、 そ . . . 本文を読む
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No677神代監督特集も終わりへと近づき…

神代辰巳監督の映画のことについて考えると どれもが、人間の生命力、エネルギーにあふれ がむしゃらで、懸命で、 反骨心にあふれ、 ときにアンニュイで、でもどこか毅然としている。 60年代後半のデビュー作から遺作まで 約20年間にわたり、22作品を上映した今回の特集をみて、 青春映画あり、ロマンポルノあり、コメディあり、サスペンスあり、 音楽ならば 演歌あり、ジャズあり、歌謡曲ありと、 いろんな顔を . . . 本文を読む
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No676神代監督の青春映画の男たち~草刈正雄と三浦友和~

『櫛の火』75年、草刈正雄主演、桃井かおり 『遠い明日』79年、三浦友和主演、いしだあゆみ、若山富三郎と 正月過ぎに見た、青春映画について 記憶を掘り起こしておきたい。 『櫛の火』は、過去と現在が交錯し、わかりにくいと 事前に教えてもらったので、 事前にパンフであらすじを読んでいたせいか、 すっと入ってきた。 冒頭、草刈がブルドーザーに追いかけられ、 でも、深刻そうでもなく、 彼が横たわった上 . . . 本文を読む
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No675『宵待草』~流れ流れて北の海まで…挫折しかけた若者のエネルギー~

神代監督の74年作品のロードムービー。 挫折した男、玄二を演じる夏八木勲がめっぽういい。 旅を通じて、最後にやっと男になる国彦を高岡健二。 ひたすら美しく、初々しい娘「しの」を高橋洋子。 女1人と男2人の道中が楽しい。 誘拐で手にした大金が、新聞紙でつくった紙幣だったり 逃亡の最中、突如、映画撮の影隊とでくわしたり、 気球に乗って逃げたり、 着地して大きな気球がしぼんでいったり、 軍人になりすま . . . 本文を読む
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つれづれ思うこと~神代の合間に~

今日ホール試写で 新作の『ウォール・ストリート』を見て思ったのだが、 どんな映画が好きか、といわれれば、 派手な衣装もセットも何もなくていい、 神代監督の映画の登場人物のように、 世の中の片隅でひっそりと生きているような そんな感じの人間たちに、心からひかれる。 ふつうに平凡に生きている人たちの 心をちょっと垣間見ることができれば…。 さめたようにみえても、 内に秘めた熱きハートや魂を感じられた . . . 本文を読む
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No674『赫い髪の女』~ただもう愛おしいばかりの女と切ない男~

日本映画史上の傑作といわれるゆえんがよくわかった。 というか、もうほんとすばらしいの一言に尽きる。 79年作品。 冒頭のファーストシーンから絶句。 道路の奥にトンネルがあり、 蒲鉾のような半月の上だけがみえ、 車が緩やかに現れ、行き過ぎる。 女が一人現れ、こちらに歩いてくる。 赤茶色の髪で、半纏にブーツをはき、毅然とした表情。 この宮下順子の美しさ。 今まで『四畳半~』とかではアップの日本髪だっ . . . 本文を読む
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No673『地下室のメロディ』~札束の詰まった鞄の顛末~

心斎橋シネマートで始まったアラン・ドロン特集の1本。 冒頭に、日本公開当時の予告編もついていて、 劇中のいいショットを相当に使っていてびっくりした。 でも、ユーモアもきいていたし許容範囲でしょう。 前半、寝坊の割に、今週の疲れが一気に出て 睡魔に襲われつつだったが、 後半の、アラン・ドロンがひとりで、 通気孔を伝って、地下の金庫に至るまでのくだりは、 まるでドキュメンタリーをみているようにリアル . . . 本文を読む
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No672『アンストッパブル』~暴走機関車に挑む男達の姿に涙もアンストッパブル~

無人暴走貨物機関車に挑む二人の男たちの闘い。 これがもう凄すぎる。 会社の命で、暴走機関車を止めるべく ベテラン運転手が乗った車両が、正面から挑んだものの あえなく、脱線して爆発するところから もう涙が止まらなかった。 そう、もう心も涙も「アンストッパブル」状態で、 プロフェッショナルな男たちの果敢な姿に すっかり心酔して映画館を出た。 前半、何物をもつきとばし、進んでいく機関車の 大きさ、速さ . . . 本文を読む
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