映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No165「ALWAYS三丁目の夕日」山崎貴監督
2005-12-15 / 映画
私事だが、一番落ち込んでいた時に観て、
予想に反し、思い切り泣いて、元気をもらった作品。
現実からしばし逃避して、暗闇の中でスクリーンを見つめる。
映画の世界にどっぷりと浸り、
映画館を出る時には、
現実と向かい合う元気を取り戻し、エネルギーをもらっている。
いい意味でも悪い意味でも
つくり手の思いがあふれる作品。
いい意味というのは、
テーマになっている「まごころ」や「人情」の尊さと暖かみが切々と伝わってくる。
昭和33年。物のない時代だからこそ、物にあこがれ、大切にした。
そして、物がなくても、優しさと人情があった。
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No164「エリザベスタウン」キャメロン・クロウ監督
2005-12-09 / 映画
音楽映画と思って観ると、一番この映画に近づける。
もちろん、ストーリーはある。
大失敗で会社を解雇され、失意のどん底のドリュー(オーランド・グルーム)に、父の訃報が届く。
葬儀のため、ケンタッキー州エリザベスタウンを訪ねる途中、
機内でスチュワーデスのクレア(キルスティン・ダンスト)に出会う。
エリザベスタウンに滞在する間、従兄や親戚、クレア、街の人々との交流が描かれる。
亡き父との対話、新しい恋人との出会いがテーマ。
といいつつ、描写は至ってさりげない。
わずかなショットで、ドリューが父とのつながり、絆を取り戻したことは感じられるし、
クレアの魅力を存分に見せておいて、これから、というところで終わるのがいい。
見どころは、ラスト。
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No163「同じ月を見ている」深作健太監督
2005-12-08 / 映画
「月刊シナリオ」12月号に掲載されている脚本(森淳一)を読んで、映画とかなり違うことに驚いた。
ポイントとなる部分はそのままに、
ドンが刑務所にいたという設定をはじめ、深作監督は、かなり変更している。
映画的なリズムが生まれ、ずっとよくなったと思う。
パンフレットに書かれていた深作監督の言葉がとてもいい。
「月が太陽の光を反射して夜空で光っているように、
映画もまた映写機の光を映してスクリーンにその生命を宿している。」
「月の光もスクリーンの光も、それを積極的に見ようとしない限り、人の心には届かない。
でも、意識的に見つめた時、はじめてそれは人の心を癒す光になってくれます。」
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