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No.1241『マルタのことづけ』~別れを越えて、つながる絆~

メキシコの32歳の女性監督の自分自身の実話を元にした映画。幼い時に両親と死に別れ、世界との接点を失ったまま心を閉ざしてしまった少女クラウディア。盲腸で入院した病院で、HIV感染症で死期の近い、シングルマザーのマルタと同室になる。死を前にした家族のシリアスな物語とはいえ、マルタの4人の子ども達とクラウディアとの交流がメインに描かれ、語り口は至ってさわやか。しっかり者の長女、太っちょで自傷癖もあるマイ . . . 本文を読む
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冬の日の小さな思い出

12月、クリスマス前の祝日、ラーメンEXPOというイベントでの、project-Pの初野外ライブを観に、万博記念公園のお祭り広場に行ってきた。それまでかなり寒さが厳しかったが、その日は青空の広がるいいお天気。お昼12時からのライブの頃には、ダウンコートも脱ぎたいほどのあたたかさだった。家族、アベック、友達と、老若男女いろんなお客さんが、全国から集まった名店のラーメンをすすっている。その席の前に . . . 本文を読む
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第17回Link!Live~あったか笑顔のあふれる空間~

12月6日、中津のVi-codeでのライブ。しっとり聴かせる電子ヴァイオリンから、シンセ女子のピコピコサウンドや、心に迫るバラード、笑顔のすてきなDJさんと、様々な音楽が奏でられる。お客さんも、踊ったり、座って聴いたり、それぞれのペースで音楽をじっくり楽しむ。司会のRISAさんが、舞台転換の合間に、演者にインタビューをしたり、スタッフの方々の笑顔と手づくり感があふれ、あたたかな空間が心地よい。シン . . . 本文を読む
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ライブ…笑顔と元気をくれる、不思議な空間

生で歌い、演奏する彼らと同じ空間で、彼らの輝くオーラを感じ、歌声を聴き、音楽に耳をすませ、笑顔を見ることで、自分の中にも笑顔がよみがえる。。。音楽を通じて、演劇とはまた違った力が生まれる不思議な空間がライブなんだと実感した12月。ずいぶん前になってしまうが、12月最初の週末に行ったライブの感想を忘れないよう綴っておきたい。 ずーっと楽しみにしていたproject-Pのライブ。久しぶりに聴けた。翌 . . . 本文を読む
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No1240『(秘)湯の町 夜のひとで』~口には出さない、惚れた女のきっぷのよさ~

月曜日。京都みなみ会館でのレイトショー。帰りも遅いし、上映後、暗闇の中で、あわてて帰る支度をしていたら、渡辺護監督の朗らかな声が聞こえてきた。懐かしい人に会ったような気持ちになり、とてもうれしくなった。 「渡辺護一周忌追悼特集 渡辺護監督レトロスペクティブ」では、旧作映画の上映後に、渡辺監督自ら、自作について語るドキュメンタリー映画が併映されていて、こんな魅力的な企画はないぐらい。 今回は、「 . . . 本文を読む
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No1239『ショート・ターム』~痛みを乗り越えて~

山ほど書きたいことはあって、なのに先週は残業続きでままならず、週末も、ぼっとしていたら、部屋も片付かないまま、あっという間に終わってしまった。せめてちょこっとずつでも、遡って書きとめておきたい。土曜日、元町映画館で、とてもいい映画に出会った。アメリカの、短期児童保護施設を舞台にした映画。問題を抱えた十代の少年少女を、シェルターのように、保護し、預かる施設。そこで働く、20歳代の女性スタッフ、グレイ . . . 本文を読む
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No1238『ストックホルムでワルツを』~ぶつかってもぶつかっても夢に向かって歩み続ける歌姫~

働き始めてすぐの頃、職場の先輩がジャズを聴くというので、なんとなく影響を受けて、ジャズを聴き始めた。給料が入ると、名盤と名のつくものを、せっせと買い集めて聴いたが、なかなかジャズの醍醐味までは届かなかった。この即興がすごいといわれても、どうすごいのか、どう展開しているのか、さっぱりわからなかった。それでも、いいなと思えたのが、MJQのジョン・ルイスとビル・エヴァンスだった。いい曲を聴くと涙が出るの . . . 本文を読む
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いのちの輝き~ライブの前に見た老松の屏風絵~

すごい絵を見た。大阪市立美術館の「特集展示 近世絵画」。知人に薦められ、日曜の今日が最終とのこと。今日聴きに行くライブに出る、あんどりいらんど。のボーカルannちゃんの歌を以前、聴いた時、彼女が崖の上に立って歌っていて、大きな波しぶきがあがっているイメージがあったので、そんな絵に出会えそうな気がして、入場料も300円とお手軽で、音楽の延長の気分で、ライブを聴きに行く前の1時間弱、駆けるようにして行 . . . 本文を読む
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No1237『つわものどもが遊びのあと 渡辺護が語るピンク映画史』~寂しさを背負って~

いい映画というのは、どこかしら哀しみを感じさせるものだと思う。どんなに楽しい映画でも、辛い体験をくぐり抜けたその向こう、哀しみを突き抜けたところの喜び、楽しさにこそ、深く心打たれるような気がする。神戸映画資料館で、週末、渡辺護監督の自伝的 ドキュメンタリー第2部を観た。 渡辺監督が、映画の撮影現場について、いろんな楽しい話を次々にしてくれて、すっかり聴き惚れた。 映画の現場という修羅場を幾つも . . . 本文を読む
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区切ること、介することで、見えてくるもの

「イングマール・ベルイマンは子どもの頃、洋服ダンスのなかに閉じ籠り、その扉の小さな割れ目を覗いて視線を流れるままに任せた時、映画のマジックを発見したと言う。 外部世界、つまりその室内は、彼の興味を引き<動いて>いるようだった。 思うに写真の魅力のひとつには、このなにかを<介して>見る、ということがあるのではないか。これはスパイとか覗き魔の行為ではなく、視線はレンズ(凸型でも凹型でも)、フィルタ . . . 本文を読む
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