8月10日は山の日ということで、友達と比叡山へ。去年の夏にも比叡山に行って、あまりの暑さに、途中で引き返したくなるのを我慢して登ったけれど、予定の経路を最後まで行けなかったので、今回リベンジ。叡山電車の修学院駅に9時半。雲母橋(きららばし)、雲母坂(きららざか)を通って、ケーブル乗り換え駅で休憩。ケーブル駅の前に、フォトスポットができていて、びっくり。山頂ではないけれど、いい眺め。さらに登って、延 . . . 本文を読む
長くつ下のピッピや、カッレくんで有名なアストリッド・リンドグレーンの作品。
河合隼雄さんが、リンドグレーンの中では、この作品が好きだと書いておられて、図書館で見つけたけれど、なかなか読めないまま、何度も借りなおして(笑)、やっと読み始めたら、今日、一気に読了した。
すばらしかった。。。病気で、ずっと寝たままの弟カールは、優しくて明るい兄ヨナタンを慕っている。お兄さんは、町の人気者。
弟のモノ . . . 本文を読む
『たそがれ酒場』(1955年)について書かずして、内田吐夢監督特集は終われない。営業前、机の上に椅子が乗せられた場末の大衆居酒屋。そこで働く人たちとお客たちとの群像劇。
これは見逃せないと思って、観に行ったら、前に観たことがあり、再見だった。記憶力のなさが悲しい。
東野英治郎と加東大介とが、酒場にやってきて、二人で向き合って飲むシーンが好きだ。二人は戦友というか、加東が年上の東野を慕っている。 . . . 本文を読む
前半、朱雀帝の時代の宮廷が出てきて、学者の跡継ぎをめぐって、阿倍保名(大川橋蔵)、芦屋道満とが争うことになる。ところが、後半、狐が登場するあたりから、物語は、狐にシフトする。そして、話は、宮廷に戻ることなく、狐の話でのまま終わる。なんだか、ぶっ飛んでいて、とてもおもしろかった。
狐狩りのために、「婆や狐」が、討たれて傷を負ったところを、保名が助ける。
そのご恩返しに、孫娘の狐が、今度は、保名の . . . 本文を読む
見始めると、全部観ずにはいられなくなった。京都の一乗寺の下がり松の近くで、学生時代バイトしていたことがあり、ついに一乗寺の決斗も観ることができた。
なんともすごい迫力だった。田んぼの中を必死で駆け回る侍たち。子どもの命を奪う、というのは、あの時代においても、糾弾されたのだろうか。
全シリーズ、観終わってみて、宮本武蔵も、暗い主人公だと痛感。大菩薩峠と、共通した暗さ。人の命を奪うこと、剣豪の宿命 . . . 本文を読む
28日で終わってしまったけれど、シネ・ヌーヴォの内田吐夢監督特集で、宮本武蔵シリーズの5部作+番外編、全部、観ることができた。
『宮本武蔵』(1955年)。関ケ原の戦いが終わり、死屍累々の中、中村錦之助演じる武蔵(たけぞう)が泥だらけになりながらも、死んでなるものかと、仲間の又三(木村功)を探し出し、一緒に逃げるところから始まる。
エネルギー溢れる武蔵の元気さに圧倒された。大けがを負った又三の . . . 本文を読む
頑張ったのに、試合に出られなかったりして、報われなくても、しょうがないと諦めることはない。努力は明日につながるのだから。『アルプススタンドのはしの方』というタイトルのごとく、端っこからでも、マウンドに、バッターボックスに、応援の熱い想いは届く。演劇作品の映画化。おもしろかった。予備知識ゼロで観て、正解。高校演劇部の女子2人が、母校の野球部の応援のために甲子園のアルプススタンドの端っこ、応援団からも . . . 本文を読む
いつか観ようと思っていた『大菩薩峠』シリーズ3部作。終わってみれば、なんとも苦悩に満ちた人たちばかり観ていた気がする。片岡千恵蔵演じる机龍之介しかり。妻のお浜もそう。お浜は、許嫁の命を奪った龍之介に心奪われ、子どもまでもうけるが、龍之介の刃により命を落とす。龍之介を慕う女は、誰も幸せになれない。お豊も自害する。顔に傷を持ち、最後に龍之介と暮らしたお銀は、炎の中から、命からがら逃げ出す。
龍之介が . . . 本文を読む
シネ・ヌーヴォでの内田吐夢監督特集。はじめはそんなに行く気もなかったが、代休の日にふらりと『血槍富士』を何十年ぶりに、再見しに行ったら、はまってしまい、結局15本も観た。
なんというか暗い作品が多い。主人公は重いものを背負っている。でも、なんだか観てしまいたくなる。不条理な社会に生きる生きざま、情念の世界の魅力。やはり好きなのは『血槍富士』と今回見逃したけれど『飢餓海峡』。左幸子が三國連太郎にお . . . 本文を読む