佐藤允が好きだ。
以前観たときにもそう思ったのだが、
今回観てあらためて思った。
決して好みな顔ではない。
どちらかというとあくの強い、悪役向きな顔(?)だけど、
画面に現れるや、颯爽としていて、
立ち姿が爽快なこと、このうえない。
「独立愚連隊」では主役だったが、「西へ」では主役を加山雄三に譲る。
加山が初々しくて、まっすぐな感じがとてもいい。
「独立愚連隊」は、弟の戦死の秘密を探るという明快 . . . 本文を読む
岡本みね子さんのトークの時に上映され、
1960年、みね子さんが大学卒業とともに監督と結婚された年の作品。
チラシにも、これといって傑作とも書かれておらず、ともすると見のがしそうな作品だが、これがめっぽうおもしろかった。
喜八監督は、山登りとスキーが大好きだそうで、
舞台は、雪山の山小屋というから、もうお得意な世界。
上原謙と越路吹雪が山小屋の管理人夫婦。
ただ、上原謙は、既に亡くなっていて、幽 . . . 本文を読む
4年前に亡くなられた岡本喜八監督の全作品39作の一挙上映が
大阪の九条のシネ・ヌーヴォで始まった。
私は『独立愚連隊』のような痛快・愉快な西部劇のような群像劇が
めっぽうおもしろくて、大好きだ。
登場人物が生き生きしていて、どの顔もエネルギーにあふれている。
云十年前、人に教えられて、ビデオで『ジャズ大名』を観たのが、
監督の名前を知ったきっかけ。
クライマックスでの、はちゃめちゃ騒ぎに風刺精神 . . . 本文を読む
新世界とパラパラは、なぜか縁がある。新世界に行くとパラパラを書きたくなる。
このところ、ほかの寄稿の締切に追われてばかりで、
書きたいのになかなか書けぬまま、悔しい日々。
でも、今日は3連休の前日。
解放感に包まれて、まずは新世界東映での沢島忠監督作品。
東千代之介演じる、昼行灯のような、おっとりした兄と
中村賀津男演じる、あわてんぼうでおしゃべりな弟。
この二人のとりあわせが、楽しい。
弟が . . . 本文を読む