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No407 シネマトグラフ・バトル・ロワイヤルという名の試み~映画をつくること~

映画をつくることは人と関わることだと思った。 それは、単に、撮影の時、 役者や、カメラや照明や録音のスタッフと、 たくさんの人の力を借りなければならないからだけではない。 自分の考えをシナリオにし、どう映像にしていくかを 思考していく中で、 人との対話、議論(時にバトル)が とても大切だということ。 あの小津安二郎監督でさえ、 脚本をつくる時には、脚本家らと一緒に 何日も宿に寝泊まりし、 あ . . . 本文を読む
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No406『背骨のパトス』『花の鼓』~限りなくプライベートな映像の奥に秘めたもの~

大阪アジアン映画祭、大阪シネマフェスティバルと、 私にとっては、大きなイベントが終わり、 やっと少しだけ落ち着きました。 あとは自分の中に溜まったものを 人に伝えられるようひたすら書き上げるだけです。 パラパラも長らく春眠ならぬ休眠状態でしたが、 ぼちぼちと再スタートしたいと思います。 取材原稿を書き上げるのにまだちょっと時間がかかるので、 まずは、この場でのお知らせ。 大阪シネマフェスティ . . . 本文を読む
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No405『ロシュフォールの恋人たち』~この音楽、この歌があれば~

その映画は静かな鳥の声で始まった。 大きな橋。 ゆっくりと近づいてくる何台ものトラック。 仮設舞台やら、一杯の荷物を積んで。 トラックが橋に乗ると、スライド式なのか するすると水上を伸びてゆく。 トラックから降りた若者たちが、ダンスを始める。 スローモーション。 軽やかな動きにのっけから吸い込まれた。 映画のテンポよい、快活なテーマ曲が いつしか転調して、短調の物悲しい曲へと変わる。 音楽の転調 . . . 本文を読む
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No404『チェンジリング』~どこまでも強く尊い母の愛~

明日は3月1日、映画の日です。 何を観ようか迷っていらっしゃるあなた、 一番のお薦めは『チェンジリング』です。 アカデミー賞に気を奪われてはいけません。 授賞していなくても、こんな凄い傑作があるのです。 監督はクリント・イーストウッド。 私が最も尊敬するアメリカの偉大なる人。 帰宅すると、可愛い7歳の一人息子がいなくなっていた、 シングルマザーのお話。 必死で捜索すること数か月。 発見されたとの . . . 本文を読む
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