映画をつくることは人と関わることだと思った。
それは、単に、撮影の時、
役者や、カメラや照明や録音のスタッフと、
たくさんの人の力を借りなければならないからだけではない。
自分の考えをシナリオにし、どう映像にしていくかを
思考していく中で、
人との対話、議論(時にバトル)が
とても大切だということ。
あの小津安二郎監督でさえ、
脚本をつくる時には、脚本家らと一緒に
何日も宿に寝泊まりし、
あ . . . 本文を読む
大阪アジアン映画祭、大阪シネマフェスティバルと、
私にとっては、大きなイベントが終わり、
やっと少しだけ落ち着きました。
あとは自分の中に溜まったものを
人に伝えられるようひたすら書き上げるだけです。
パラパラも長らく春眠ならぬ休眠状態でしたが、
ぼちぼちと再スタートしたいと思います。
取材原稿を書き上げるのにまだちょっと時間がかかるので、
まずは、この場でのお知らせ。
大阪シネマフェスティ . . . 本文を読む
その映画は静かな鳥の声で始まった。
大きな橋。
ゆっくりと近づいてくる何台ものトラック。
仮設舞台やら、一杯の荷物を積んで。
トラックが橋に乗ると、スライド式なのか
するすると水上を伸びてゆく。
トラックから降りた若者たちが、ダンスを始める。
スローモーション。
軽やかな動きにのっけから吸い込まれた。
映画のテンポよい、快活なテーマ曲が
いつしか転調して、短調の物悲しい曲へと変わる。
音楽の転調 . . . 本文を読む
明日は3月1日、映画の日です。
何を観ようか迷っていらっしゃるあなた、
一番のお薦めは『チェンジリング』です。
アカデミー賞に気を奪われてはいけません。
授賞していなくても、こんな凄い傑作があるのです。
監督はクリント・イーストウッド。
私が最も尊敬するアメリカの偉大なる人。
帰宅すると、可愛い7歳の一人息子がいなくなっていた、
シングルマザーのお話。
必死で捜索すること数か月。
発見されたとの . . . 本文を読む