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No264「ドリームガールズ」~哀切をうなりあげるハドソン節にご注目~

歌手になることを夢みる三人の少女たちのサクセス・ストーリーを描いた ブロードウェイミュージカルの映画化。 新人オーディションでプロデューサーのカーティス(ジェイミー・フォックス)の目に止まった三人は、人気歌手ジミー・アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスとなり、夢への足掛かりをつかむ。 そしてついにザ・ドリームスとして単独デビュー。 しかし、リードボーカルは、ディーナ(ビヨンセ)の美貌に目 . . . 本文を読む
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No263「ライフ・イズ・ビューティフル」~少年のまなざしで見つめ返した時~

こんなうまいこと、いくのかなあと思いながら観ていた。 第二次大戦前、ユダヤ人系イタリア人のグイドは、 幼い息子ジョズエ、恋女房のドーラとともに強制収用所に入れられる。 グイドは、旅に出るのだ、ゲームをしているのだと、 息子にあれこれ嘘をつき、怖がらせないようにする。 ガス室に送られないよう、ジョズエは、隠れ続ける…… . . . 本文を読む
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No262「大阪物語」(1999年)~お父ちゃんを探して~

世の中には、いろんなお父ちゃんがいる。 池脇千鶴演じる中学生の娘は、 甲斐性なしのお父ちゃんに向かって、 問われるままに、「カスや」と言ってしまう。 その日以来、お父ちゃんは姿をくらまし、 娘は、父親を探し出すため、大阪の街で、放浪の旅を始める。 . . . 本文を読む
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No261「バッテリー」~まぶしいぐらいに、輝いている“彼らの”時間~

少年野球をテーマに、いまどき、 こんなにもすがすがしい作品ができるんだ、と正直、驚いた。 舞台は岡山。 青く広い空、どこまでも透明な空気の中で、 伸びやかな少年たちの姿をカメラはとらえる。 上級生のいじめや、喧嘩や、葛藤は、いろいろある。 でも、やっぱり野球が好きで、 毎日、試合に向けて走り込みをし、練習を重ねる姿に 熱いものが沸々とわいてきた。 . . . 本文を読む
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No260「市川昆物語」~映画の夢を追い続ける二人の男の後姿~

映画を志す大先輩であり、同志でもある市川昆監督への 岩井俊二監督によるオマージュ。 市川監督の写真や映像と、 岩井監督による、短く、率直なコメント入りの解説(文字)画面とが 交互に現われるリズムが、心地よい。 巧みな話術に乗って、 自然、一人の映画監督の歴史に、見入ってしまう。 岩井監督は、若い頃、 76年版「犬神家の一族」をはじめ、市川監督の作品に影響を受けたとか。 90歳を超えてなお、映 . . . 本文を読む
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No259「ルワンダの涙」~知られざる史実の重み~

クライマックスでの 14歳の少女の目前に広がっている闇の深さを思った。 生きていくことがこれほど過酷で、重いとは。 しかし、同時に、前へ、前へと向かう確かな足どりに 力強い希望を感じずにはいられない。 「ホテル・ルワンダ」に続き、 1994年のルワンダでのフツ族によるツチ族の虐殺を描く。 白人のクリストファー神父と 若き英語教師のいる公立技術専門学校。 駐留している国連の平和維持軍(ベルギー軍)の保護を求め、 ツチ族の人々が避難し、次々と集まってくる。しかし、国連軍は、 . . . 本文を読む
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