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No658『ばかもの』~歳月の重み~

この春PCが壊れ、住所録のバックアップがなかったことを忘れており、 おまけに印刷でとちって、年賀状を25枚も失敗。 とんだ年末のありさまです。 監督のトークや、年末に観た作品と いっぱい書きたいことが山ほどあるのに、 年を越してしまい、すみません。 今年一年本当にありがとうございました。 来年もぼちぼちと書いていきたいと思いますので どうぞよろしくお願いします。 今年の見納めは、昨日ご紹介した . . . 本文を読む
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No657『キック・アス』~冴えないヒーローの奮闘ぶりが、いつしか興奮の渦へ~

平凡な高校生の少年が ヒーローのコスチュームを着て、 街にはびこる悪を駆逐すべく立ち向かう・・!!?? というお話が、いつしか、すごい展開になってゆく。 これは、すごく上手い脚本です。 少年のほかに、コスチュームをまとった別の人物がいた、 というところがミソ。 アニメなら、 コスチュームを着れば、強くなったりするところだが、 本作ではまるで変わらない。 だって、通販で買った綿のコスチュームだも . . . 本文を読む
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No656瀬々敬久監督語る~映画は刻々と変わる~

十三の第七芸術劇場で、 レイトショーで行われている 「瀬々ワールド 実録・犯罪・事件」特集。 4時間半の大作『ヘヴンズ ストーリー』を公開中の 瀬々敬久監督の過去の作品の中から 実録・犯罪・事件をテーマにした4つの傑作を よりすぐっての上映。 今日は、プラネットプラスワンの富岡さんを聞き手として 瀬々監督のトークがありました。 旧作『黒い下着の女 雷魚』は用事で間に合わず、 観れなかったのですが . . . 本文を読む
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No655『クリスマス・ストーリー』~問題だらけの家族だけれど…愛があふれだす~

今日の最後は、ガーデン・シネマでの アルノー・デプレシャン監督作品。 クリスマス。 母の病気をきっかけに家族が大集合。 問題児だった息子も姿を現す。 長女と二人の息子、それぞれの伴侶や子供たちとの群像劇で どの会話も味わい深く、 それぞれの過ごしてきた数年間の思いも想像され 深い余韻を生む。 とくに一家の家長の父がいい。 問題児の次男が窓を抜け出し壁をつたって降りていくと 雪が降ってくる場面 . . . 本文を読む
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No654『カニバイシュ』~劇的なコメディへの転調ぶり~

神戸KAVCで始まったポルトガル映画祭での オリヴェイラ監督作品。オペラ映画。 舞踏会から始まり、 ろうそくやシャンデリアの光で 主人公マルガリーダの白い肌のきめ細やかさまでが ほんのりと浮き上がり、夢の夜のように美しい。 恋する子爵と結婚したものの 婚礼の夜、子爵に自分が人間でないと打ち明けられ 次々と悲劇が起きる。 (以下ネタバレです) ラスト。亡くなった子爵の遺産に目をつけたのが まず . . . 本文を読む
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No653『激突!』~タンク・ローリーそのものが、怖くて怖くて…~

追い越しがきっかけで、 大型タンク・ローリーから執拗な追跡にあい、 果ては命まで狙われる平凡な中年アメリカ人男性。 肝心のタンク・ローリーの運転手は、 車の陰に見えた足元と 窓から突き出された太い腕だけしか映らず、 どんな風貌の男かも、全くわからない不気味さ。 凄い勢いで追いかけてくるタンク・ローリーの車体が 怪物のようで、ただもう怖いばかり。 スピルバーグ監督の初期1973年の有名な作品。 午 . . . 本文を読む
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No652『エレクション』『エレクション2』~怒涛のフィルムノワール~

ブルク7でのレイトショー特集上映に 今日もまた狂ったかのように行ってしまった。 昨晩とは、まるでちがって 原題『黒社会』『黒社会 以和為貴』 香港のマフィアの親分(会長)ポストをめぐる 熾烈な争い、つまり殺し合い。 『エグザイル/絆』のジョニー・トー監督。 1の方では、登場人物が多く人間関係がわからなくて 少し眠くなってしまったが、 後半の、組の会長だけが持てる木像の奪い合いと、 人から人への連 . . . 本文を読む
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No651『グラインドハウス』~ゴージャスで豪快な彼女たちの活躍に喝采!~

いやあ、すごかった。 終了時間が23時半というのに迷ったけれど、 JR沿線に住んでいる幸運で 帰り道は、道路に止まっている車の陰から 何か出てきたらどうしようとややスリルでしたが、 3時間20分、たっぷり楽しみました。 ゾンビも血も車も別に好きではないですが、 これはおもしろかった! 公開当時に見逃して 今回2本まとめてのお年玉をもらった気分。 キャーキャー叫びかけているギャルたちは エンドロー . . . 本文を読む
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『シネマトグラフ・オブ・エンパイア2』の上映のお知らせ

名古屋市の千種区今池にあるミニシアター「名古屋シネマテーク」で 「第24回自主製作映画Festival at Nagoya Cinematheque何でも持って来い!」 の1本として、 木村卓司監督の最新作『シネマトグラフ・オブ・エンパイア2』が 12月25日の夜10時から 上映される事になりました。 名古屋シネマテークHP 木村監督いわく、 「上映時間1時間32分の気宇拡大な大自然大叙事詩です . . . 本文を読む
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No650『酔いがさめたら、うちへ帰ろう』~湯たんぽのようにじんわり温かな…~

題名が説明的でひいてしまうかもしれないが 人気漫画家の西原理恵子と、 戦場カメラマンだった、アルコール依存症の夫と 息子、娘の4人家族の姿を描く。 病気ゆえの悲しみや苦しみは最小限に抑え、 大きなゆったりした愛で、家族を包み込むような映画。 ほんわかとした温かい空気がとても居心地がよかった。 この家族なら、きっと、力むことなく自然体のまま、歩き続けられそうに思えた。 見終わって、私も、冬の人気 . . . 本文を読む
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No649『アニキ・ボボ』~ときめき、はずむ、こどもの心~

こどもの純情さ、素直さ、いじっぱり、 きらきらしたこどもの感情という宝物がいっぱいつまった大傑作。 ポルトガルの巨匠オリヴェイラ監督特集が 神戸KAVCで昨日から始まった。 これは1942年の長編デビュー作。 きらきら光るドウロ河の流れる古い港町ポルトを舞台に いたずらっ子の少年の、 可愛い少女へのときめき、あこがれ、 仲間たちとの喧嘩やら、ほんの数日間が 描かれる。 誤解を受けて、仲間達から . . . 本文を読む
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No648『ヘヴンズ ストーリー』初日上映後の瀬々監督、山崎ハコさんらの舞台挨拶

12月4日、十三の第七芸術劇場での初回の上映後、 4時間38分の怒涛のようなドラマが終わり 興奮と余韻に浸る中、 瀬々敬久監督、シンガーの山崎ハコさん、 大阪出身の大島葉子(はこ)さんが登壇された。 監督は、ラストシーンについての観客の質問に 「2006年に企画を考えはじめ、 脚本はわりと早くでき、撮影しようと思ったが、 こういう作品だし、普通の会社でできるわけはない。 自主製作でやろうとしたが . . . 本文を読む
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No647『ヘヴンズ ストーリー』~街と空と人と…~

壮大なる人間ドラマ。 復讐をめぐる、罪と罰のような映画かと思っていたが、 それだけではない、 もっと深い、 人間の生、生きることそのものについて、 問い詰めるような、深いドラマ。 家族のこと、生まれること、 生きること、死ぬこと、 いろんなことを考えたくなる。 メインの登場人物は何人かいて、 でも、脇役も含めて、それぞれ皆存在感があり、 みな、七転八倒しながらも、必死で生きている。 その混沌たる . . . 本文を読む
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No646『ナイト&デイ』~スカッとさわやか…~

この秋一番のデートムービーという宣伝文句に 意地っ張りの私は観る気がなかったが、 おもしろいよ~と教えてもらい、 今週で上映終了となる間際、迷った挙句駆け込んだ。 映画の日とあってTOHOシネマズなんばはアベックやらおじさんたちやら。 で、おもしろかったです!! 冒頭からすっかりひきこまれた。 航空機の機内で銃撃戦やら死に物狂いの取っ組み合いが トム・クルーズ演じるスパイのロイと 殺し屋たちとの . . . 本文を読む
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