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音楽の散歩道119「美しいピアノの軌跡」~辻井伸行さんのこと~

寝転がって本は読めるけれど、ピアノは弾けない。最初に入院した時、偶然、鞄にピアノのレッスンの宿題が入っていたので、元気もあったし、五線譜をひろげて、熱心に音符を書き込んだりしていた。2回目の入院では、単語帳まで持ち込んで、コードを覚えようとしたり、あふれる情熱だった。 しかし、退院して、いつでも練習できる環境になると、そんなガッツはどこへやら。 練習したいなあと思いながらも、ごろごろ寝転がって . . . 本文を読む
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「ある家族の会話」須賀敦子さんが愛した小説

昨日は、仕事から帰って、1週間の疲れ(2日も休日あったのに(笑)!)で、ぼーっとしていて、かなり以前に録画した、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の青森の93歳の桑田ミサオおばあちゃんが、ひとりで笹餅を作って売っているのを観た。 笹の葉も、一人で山まで自転車で取りに行くという元気さ。お餅の重さも手の目分量でぴったり100グラム。「十本の指は黄金の山」というミサオさんの母の言葉を紹介してく . . . 本文を読む
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ワクチンのことなど。

3連休の最終日の今日、秋晴れのよい天気になりました。相変わらず、週末は、ひきこもり、平日は、職場と家との往復で終わり、読書と古新聞の書評欄(笑)で、こころを遠くに馳せる日々です。 水曜に、やっとワクチン2回目を打ちました。ファイザーなので大丈夫と思っていたら、発熱こそなかったものの、翌日は、倦怠感の嵐に襲われ、立っているのがしんどくて、ずっと畳にへばりついていました。あちこち関節痛やら頭痛やら、 . . . 本文を読む
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向田邦子さん再び~妹和子さんのエッセイ~

向田和子さんは、向田邦子さんの末の妹。赤坂で、小さな小料理屋「ままや」を開いている。 図書館で向田邦子さんの本の横に、和子さんの本があった。「かけがえのない贈り物 ーままやと姉・邦子」 向田邦子さんのエッセイには、家族のことがたくさん書かれている。この本を読んで、邦子さんは、とても家族を大切にした人だと知った。母や妹のことをすごく気にかけていて、美味しいものを送ったり、食べに行ったり、旅行に連 . . . 本文を読む
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「薬指の標本」小川洋子~現実から隠されたような場所~

図書館で、タイトルに魅かれて、借りてみた。 弟子丸氏という名前を見て、読んだことがあると思い出した。でも、内容は覚えていなかった。2編の短編から成り、1994年、小川洋子さんの初期の作品。 「薬指の標本」たゆたうようなお話。 思い出の品を標本にしてほしいとやってくる人々の受付や手伝いをする事務員として雇われた「わたし」。 弟子丸氏は、経営者であり、標本技術士。 小川さんの小説の舞台は、い . . . 本文を読む
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運航管理者が語る9.11

航空機運航管理者(ディスパッチャー)というのは、目的地までの航空機運航に関わる情報を分析して、飛行計画を作成する仕事だそうだ。今朝、読売新聞の朝刊で、航空会社の運航管理者が、9.11の一日にあったことについて語るインタビュー映像(1時間弱)が、 YouTubeで、無料で観れると紹介されていた。検索して、さっそく、観てみた。5人の運航管理者(男女)が、淡々と、あの時について語っており、聞き手の声もな . . . 本文を読む
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夢かうつつか。

今朝、何気なく新聞を眺めていると、「ホーム隙間 転落注意」という見出しで、JR天王寺駅で、子ども向けに、列車とホームの隙間に転落する事故を防ぐ啓発活動を紹介する記事があった。 このタイトルを見た時、フラッシュバックのようによみがえったのが、私も、その隙間に落ちかけたことがある、という記憶。 朝、通勤する時、地下鉄の駅で、列に並んで、混雑している車両に最後に乗り、ドアの入口付近で立って、発車を待 . . . 本文を読む
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「花のワルツ」(川端康成)~きわめて女性的な。~

川端康成は、ノーベル文学賞を受賞した文豪。ゆえに、今まで、妙に手が届かなかった。でも、この年になってみると、実家の古いダンボール箱の中から出てきて、捨てずに読んでみようと持ち帰ったのは、文豪ゆえかもしれない。若い時分に読んだかどうかもわからない昭和51年の古い文庫本。読んでみて、とてもおもしろい作家だと発見。 「イタリアの歌」タイトルからして、美しい世界かと思えば、いきなり研究室で火事が起こり、 . . . 本文を読む
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