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No999『がんばれ!ベアーズ』~皆で息を合わせて、全力でぶつかる勇気とおもしろさ~

晩御飯の後片付けをしていると、ふと、あどけなくて、親しみやすい少女の顔が脳裏によみがえった。ひどく懐かしい感じ。昨日観た映画の少女、テイタム・オニールの赤いほっぺとはにかんだ表情。 久しぶりの映画。超睡眠不足だったが、今週急な残業で見逃したら後悔が残りそうで、思い切って、TOHOシネマズ梅田に足を運んだ。 ベアーズ、初体験は新鮮だった。意外に地味な内容で驚いた。『ロンゲスト・ヤード』みたいな白 . . . 本文を読む
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小さな恋人たち~甥っ子たちと過ごした週末~

この週末、名古屋の弟夫婦が子どもたちと京都に遊びに来るというので、1泊2日で、一緒に歴史の勉強の旅につきあってきた。京都御所の見学に始まり、二条城、金閣寺、銀閣寺などの寺社観光。 5歳の甥っ子から、今回初めて、私の名前の「子」をとって呼び捨てで呼ばれ、まるで恋人に呼ばれているような気になって、どきどきしながら、手を差し出して、ずっと手をつないで歩いた。 日曜の朝からは、あいにくの雨で、昼前には . . . 本文を読む
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目覚ましたちの反乱~引越しをめぐって、雑感あれこれ~

今朝、ふと目覚めると、時計は8時を回っており、遅刻してしまった。ここ3年ほど、半休はもちろん、なかなか年休がとれず、滅多に遅れることはなかったが、(当たり前か)久しぶりの不覚。そういう時に限って朝一番で上司に報告することがあったりして、大慌てで駅まで走り、急な寒さで、コートやセーターを着込んだ人々の中で、一人ブラウス一枚で、汗だくになって職場に向かった。                       . . . 本文を読む
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秋の夜更けに~現実にもどって~

1週間の仮住まいが終わった。戻ってみれば、いつものわが部屋はあいかわらずのごちゃごちゃ。今回のお引越しの行ったり来たりで、以前にも増して、ダンボール箱が部屋中に積まれている。 先週1週間を思い返せば、あの眺めといい、何も物がない空間といい、なんとも夢のように思えてきて、不思議だ。わたしがわたしでないみたいに思える。 16階からの東向きの眺めは、まるで別世界で、大阪市内に向かって一望できるため、 . . . 本文を読む
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No998『ソハの地下水道』~一介の労働者の心を支えたものは…~

実話の重みが観る者の心を撃つ。見終わってただ涙があふれる。とてつもない緊張感と開放感、理不尽な運命の中で、生きる希望を失わず、生き抜いたという事実に圧倒される。彼らへの支援を止めなかったソハとその家族のすてきなこと。 1943年、ナチス占領下のポーランドで、下水修理工のソハは、収容所行きを逃れるため地下に逃げ込んできたユダヤ人達に出会う。ソハは、彼らを地下水道の奥にかくまう代わりに金銭をもらうこ . . . 本文を読む
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No997『アウトレイジ・ビヨンド』~男たちの静かなる熱い闘い~

男たちの顔、たたずまいがいい。どの顔もすごみがあって、何を考えているのかわからない。ちょうど先週の京都映画祭のシンポジウムで、眉間に皺が寄った顔ができる若手の役者がいない、という話が出ていたが、ここに登場するのは、眉間に皺の入ったような、一筋縄ではいかない顔ばかり。次々と裏切りが繰り返され、一体誰を信頼できるのかわからない。どの男も、自分の利権と点数稼ぎに懸命で、人を出し抜くことばかり考えている。 . . . 本文を読む
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秋の夜長に~特別限定期間の眺め~

丸谷才一さんが亡くなられた。いつも毎日新聞の書評で、独自の世界を展開している文章を眺め、難しくてわからないことも多かったが、一本気で、果敢に本と向き合う姿勢は、見習いたいと思っていた。もう新しい文章を読めないというのは、とてもさびしい。 先日、大滝秀治さんの訃報を読んだ。笠智衆さん、東野英治郎さん、宇野重吉さんと、老優好きな私としては脇役でも、スクリーンにお姿を見つけては、嬉しく思っていた俳優さ . . . 本文を読む
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京都映画祭シンポジウム~「映画都市・京都のエネルギー 中島貞夫の現在性」~

京都映画祭が終わってしまった。最後のクロージングセレモニーでは、1971年に東映の京都撮影所長となり、1993年から2005年まで社長を務めた高岩淡さんが牧野省三賞を受賞された。車椅子で登壇された高岩さんは、スピーチで、マキノ光雄専務や、岡田茂社長につかえたと言われ、マキノから脈々とつながる東映京都の歴史を感じ、感慨深かった。 今日は、祇園会館でもシンポジウムがあり、気鋭の若手映画作家たちが登壇 . . . 本文を読む
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No996『一殺多生剣』~幻のフィルム~

日曜日のいいお天気に洗濯を始めたら、祇園会館の朝一番の上映『木枯らし紋次郎』に間に合わなくなり、急遽予定を変更して、文化博物館へ。余裕があるつもりが、ゆっくりしすぎて、ぎりぎり。京阪三条から、観光客の合間を駆け抜け、猛ダッシュ。汗だくで到着すると、会場は立ち見の人でいっぱい。最後列は2列くらいの人で埋まっていて、客席横にも人、人。200人近くの人が押し寄せていたと思われる。主催者は、しきりと、映像 . . . 本文を読む
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No995『シルクハットの大親分』~ゲストに富司純子さん登壇~

京都映画祭では、富司純子さんが登壇。中島貞夫監督を聞き手にトークが展開した。監督が、最初「じゅんこちゃん」と呼んでから「すみこさんでしたね」と訂正すると「じゅんこちゃんでいいですよ、そうやって呼んでくださるのは、監督のほかに、高倉健さん、高岩淡さん(東映の元社長)くらいですね」とにっこり。客席からは、何度か拍手があって、富司さんは、京都の方は温かくてうれしいですと言われ、少し目頭を抑える場面も。以 . . . 本文を読む
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No994『あゝ同期の桜 』~夏八木勲さんを囲んで~

1967年の標題作の上映後、夏八木勲さんと中島貞夫監督、山根貞男さんが登壇。1時間弱、楽しいトークが展開したので、ご紹介したい。 夏八木さんは、45年前の自分をスクリーンで観た感想を聞かれて、「意気が良かった」、「若いっていいなあと思った」とコメント。「事情あって、今はこんなにやせていますが」とも言われていた。とても謙虚で、始終にこやかなたたずまいが印象に残った。 夏八木さんは、俳優になる気は . . . 本文を読む
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No993『暴動・島根刑務所』~暴れん坊青年 松方弘樹~

やっと京都にたどり着けた。秋晴れの連休初日。京都を訪れる観光客を横目に、一人、映画漬けの一日を覚悟で祇園会館へ。スクリーンが大きくて、フィルム上映の美しさに酔った。懐かしい空間に帰ってきた喜びが、体中をかけめぐった。今週来れずに我慢した分、うれしさがはじける。映画との出会いは、単純に作品だけではなく、観た場所とも切り離せない記憶だと思った。1本目は『温泉こんにゃく芸者』。でたらめで、思いっきり遊ん . . . 本文を読む
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No992『母三人』~田舎の子ども思いのおかあちゃん~

今日も京都には行けずに終わった…。映画祭へと心は逸るのに、京都は遠く、なかなか近づけないのが、もどかしい。ただ涙である。 せめて邦画の光に浸りたいと、シネ・ヌーヴォに山田五十鈴さん特集を観にいく。悔しまぎれではなく、これはこれで、新しい発見だった。へこんだ心に、映画はいつも元気をくれる…。スクリーンの中の女優さん、俳優さんたちに感謝したい気分。なかでも、山田五十鈴さん . . . 本文を読む
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No991『流れる』~移りゆく時代の流れの中で~

今日から始まった京都映画祭。祇園会館での中島貞夫監督と山根貞男さんのトークだけでも、行きたかったのですが、やはり仕事が忙しくて断念。明日は、鈴木則文監督と山根さんとのトークがあるし、なんとしてもこれだけでも駆けつけたい、と叫んでおこう。鈴木監督は以前シンポジウムで少しだけ話を聞いたことがあるがとてもおもしろかった覚えがある。明日午後1時から上映の『色ごと師春団治』はあのマキノ雅弘監督の作品で、藤山 . . . 本文を読む
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No990『ベルタのモチーフ』~少女の頃を懐かしく思い出すような…~

今年の7月、京都の同志社大学にゲリン監督が来られた際、デジタル上映されたが、今回は、フィルム上映。ざらざらした感じがすばらしくて、まるで違う作品であるかのように、美しく思えた。前回、観られた方も、ぜひお薦め。草原の感じ、風、少女の顔、肌、世界が全部ちがって、新しく見える。 ベルタの自転車が、彼女の手を離れ、下り坂をひとり滑り降りていく。草むらから、ミニカーが飛び出して、自転車を追いかける。ミニカ . . . 本文を読む
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