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No645万田監督を迎え『UNloved』をめぐるフリーディスカッション(後半)

ディスカッション中、 とても自然体で、わかりやすく答えてくれる万田監督。 知的なたたずまいが、とても魅力的で、 ときに、監督自身くすりと笑ったり、 会場からも笑いがあふれたりもしました。 とても興味深い内容で、居心地もよく、落ち着きました。 さて、後半です。 Q:ファーストシーンでは、 光子が外に手を差し出して雨の降り具合を確かめる。 映画のラスト、光子と下川の手が組み合わせられる。 A:外 . . . 本文を読む
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No644万田監督を迎え『UNloved』をめぐるフリーディスカッション(前半)

23日、ヨーロッパ映画祭の最終日は、 朝一番に万田邦敏監督の『UNloved』(2001年)の上映がありました。 その後、別室に移り、40人以上の観客と監督とのフリーディスカッションが 1時間近くにわたって行われましたので その質疑の概要をお伝えします。 Q:スクリーン全体が暗いのが気になった。 セリフに集中してほしいという意図なのか? A:今日、上映終了の30分位前に会場に着いて、会場をのぞ . . . 本文を読む
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No643『くちづけ』~増村監督の魅力がやっと…~

ヨーロッパ映画祭のホール上映作品の1本。 今回の増村保造監督作品の特別上映は、 間違いなく万田監督にちなんでであり、 パンフレットにも、監督の寄稿文が掲載されている。 日曜の晩で、観客は20人~30人程度と少なかったが、 個人的には、他の新作に比べたら 満足レベルは相当に高かったりして…。 うまくいえないけれど 「カメラの力」を感じた。 先日の黒沢清監督の話で印象的だったのは 映画というのは . . . 本文を読む
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23日万田邦敏監督を囲んでのフリーディスカッション

ヨーロッパ映画祭、23日の朝、 10時半から万田邦敏監督の『UNloved』の上映のあと、 監督を迎えての スペシャルディスカッションがあります。 ホールから、80人程度のこじんまりとした部屋に 会場を変えて、会場から自由に質問して 監督がそれに答える、 という内容だそうです。 万田監督を囲んで、思い思いに好きなことを尋ねて それを皆でじっくり聞きましょう、という感じですね。 何人くらい集まるか . . . 本文を読む
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黒沢清監督語る~本日19日(金)午後6時~

神戸市外国語大学で、今日18:00から、 〈黒沢清、「映画」を語る〉講演会が開かれます。 当初小ホールでの予定でしたが、 メール予約が150近くにのぼり、 急遽、会場を100人規模から500人近い大ホールに変えたとのこと。 予約なしでの来場も、 遅刻しての来場も全然OKとのことです。 ちなみに講演時間は1時間半ほどで 映画を勉強しておられる学生さんたちの主催とあって 事前に予約した人たちに質問を . . . 本文を読む
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No642『面影』万田邦敏監督あいさつ~ヨーロッパ映画祭始まる~

今年から肥後橋のイシハラホールに場所を変え 大阪ヨーロッパ映画祭(第17回)が始まった。 今日の楽しみは 昨冬、大阪で撮影された 万田邦敏監督、ヤン・デクレール主演、 原案は一般公募で、脚本は万田邦敏、万田珠美の『面影』。 やはりすばらしかったです。 海遊館らしき広場の階段をヤンさんが上っていくところを ななめに撮って、画面にタイトルが入ったり、 平野区の和菓子屋は、本当に狭い空間なんですが 主 . . . 本文を読む
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No641『神の結婚』~やっぱり目が離せないモンテイロさん~

京都駅ビルでのポルトガル映画祭に通いづめの3日間。 いきなり初日に沸点まで達して、 あとは、新たな発見もしつつ、ぼちぼちでした。 とにかく、 オリヴェイラ監督作品の簡潔明瞭さに 感嘆するばかりです。 わからなくても何か、あちこち、おもしろいのです。 今回、私にとっては大発見のモンテイロ監督作品にしても ずっとどきどき、わくわくしながら、 スクリーンに見入ってしまう。 そんな純粋な楽しさにあふれ . . . 本文を読む
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No640『黄色い家の記憶』~次は一体何をしでかすんでしょう?モンテイロおぢさん~

映画の合間にあった、 古賀太教授のお話では、 ペドロ・コスタ監督がポルトガル映画のことを 「常にとてもポエティックで、 プロットよりも詩的であることが優先される、 物語よりも映像やその感情が観客に伝わる、 “砂漠に咲いた小さな花”のような存在」と表現した 言葉の意味を探ることから始まりました。 ポルトガルという国のことを考えるときに おさえておくべき点として、 15世紀、16世紀の大航海時代には . . . 本文を読む
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No639『カニバイシュ』~だたもう唖然、本当に“凄かった”~

大阪で用事があり、帰るつもりが、 ここまでおもしろいと、一期一会で帰れなくなる。 かつてから 狂った映画として、噂の的だった『カニバイシュ』 オペラ仕立てで 冒頭、淡い光の中、白いフリルのレースと白い椿のコサージュが 映ったかと思うと 主人公マルガリーダのドレスの胸元だった! 狂言回しのオペラ歌手とヴァイオリン弾きがとってもいい。 ラストは、想像だにしなかった。 ここまで、徹底的に狂ってくれ . . . 本文を読む
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No638『過去と現在 昔の恋、今の恋』~オリヴェイラ監督の達観ぶりに乾杯!~

京都駅ビルで、ポルトガル映画祭が始まった。 待ちに待った特集、 来週は休めそうにないし、 神戸まで待ちきれずに休んでしまった。 昼までひきずっていたうしろめたさも、 どっぷり浸って、すっかりエネルギー回復。 朝一番の『神曲』は美しいと思いながらも いつものセリフの多い、饒舌な世界に つい睡魔に襲われてしまい反省。 続いて『過去と現在』。 男と女の愛を、ここまで冷めた目線で かといって、突き放す . . . 本文を読む
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文楽~人形の眼差しのリアルなこと…~

幕見席のお手軽さに、 『近頃河原の達引(たてひき)』を観てきた。 「堀川猿廻しの段」では 猿廻しの与次郎が、 お尋ね者の伝兵衛と恋仲にある妹おしゅんに 離縁の手紙を書かせ、別れさせようとする。 しかし、 心中をも覚悟するおしゅんの心の内を知って 二人に祝言の盃をさせ、 門出の祝いに 猿を舞わせて、死出の道行へと送り出す。 この猿廻し、 黒子の人形遣いさんが 左手と右手に1匹ずつ お猿の人形をはめ . . . 本文を読む
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No637『信さん 炭坑町のセレナーデ』~平山秀幸監督トーク~

本作の舞台は、昭和30~40年代の九州の炭坑町。 当時の風景が残っている場所を求めて、 九州の田川、大牟田、博多、長崎など、 あちこちで撮影が行われました。 今年で60歳を迎えられる平山監督は 北九州市、 石炭を積み出す若松あたりのご出身。 今日、シネ・ヌーヴォで、特別先行上映会が開かれました。 以下、映画上映後の監督のトークの内容をご紹介します。 福岡県田川に 松原炭住(炭坑従業員のための . . . 本文を読む
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『信さん 炭坑町のセレナーデ』先行上映会の案内

明日10日(水曜)午後7時からシネ・ヌーヴォで 監督平山秀幸さんを迎え先行プレミア上映会があります。 昭和38年から45年頃の九州の 炭坑のある小さな島を舞台に描いた人間ドラマで、 こどもたちが腕白でかわいらしく、 高校生になってからは、 池松壮亮、石田卓也、柄本時生と、 言葉にできない繊細な気持ちがよく伝わります。 タイトルがちょっと変わってますが 原作が『信さん』という小説で、 炭坑町に引 . . . 本文を読む
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No636『冬の小鳥』~遠くをみつめる少女のまなざし~

主演の女の子ジニのなんとかわいくて、愛くるしいこと。 冒頭、お父さんの自転車の後に乗せられ、 服を買ってもらったり ご馳走を食べに行ったり、とても嬉しそう。 バスに乗ってお出かけの途中 お手洗いに行きたくなって、畑の真ん中で降ろしてもらう。 積み藁の影で用を足して戻る途中、牛の糞か何かを踏んでしまう。 次のショットで、靴を洗ってもらっている。 父親の優しさがしみわたる。 しかし、父親の顔はなかな . . . 本文を読む
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No635『ライトスタッフ』~空を、宇宙を目指すタフガイな男たち~

午前10時からの映画祭の1本。 つい先日、ソン・ガンホをほめたばかりで、もう次?といわれそうだが イェーガーを演じるサム・シェパードのなんというかっこよさ。 西部のバーに、馬に乗って現れたときから、もう釘付け。 その渋さといったらない。 不言実行、マッハの壁を破るべく、乗り込む空軍パイロット。 孤独な影を背負い、命を賭けての危険な挑戦にも、顔色一つ変えない。 己を信じて、いつも出発間際に、仲間に . . . 本文を読む
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