goo

真夏の夜…つれづれなるままに音楽のことなど

何を今頃と言われるだろうと思いながらも、先週から小室哲哉の音楽にはまっている。というのも、友人のブログにリンクしてあったyouTubeでTRFの「BOY MEETS GIRL」(94年)を聴いたのがきっかけ。なんてすごい音楽なんだろうと驚いた。一度聴いたら、忘れない覚えやすいメロディ、疾走感あふれるイントロ、野生的な、民族チック(トライバルというそう)なバックコーラスから生まれる別世界感に一気に引 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No965特集上映「生きつづけるロマンポルノ 蓮実重彦、山田宏一、山根貞男が選ぶ愛の革命」①

すごい副題で、書いていて驚いたのですが、テアトル梅田にて日活ロマンポルノ特集上映が始まりました。ポルノというと、相当にひいてしまうのですが、1971年に製作が始まった日活ロマンポルノは、一線を画します。斜陽期にあった邦画界で映画にしかできないこと、映画ならではの企みをポルノという一定の条件さえ満たせば、あとは自由自在に映画をつくることができると監督、俳優といろんな若い才能が切磋琢磨し、多くの傑作が . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

橋口亮輔監督共同取材【後半】~木下恵介監督特集上映で来阪~

質疑の内容です。 Q:木下恵介監督の作品を最初に観たのはいつですか? A:子どもの頃、NHKテレビで『二十四の瞳』を観た。映画館で観たのは、長崎での高校生時代。『衝動殺人 息子よ』(1979年)を映画館で2本立てで観た。ひとり息子を通り魔に殺された父親が「犯罪被害者補償制度」という法津をつくろうと奔走し、最後は過労で死んでしまう、そこまで息子を思う親の姿をみてちょうど両親が離婚した後だったこと . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

橋口亮輔監督共同取材【前半】~『二十四の瞳』の2012年版予告篇づくりを通して~

大阪シネ・ヌーヴォにて開催中の「生誕百年 木下惠介全作品上映」。今日は、『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』の橋口亮輔監督が来館、トークショーが行われました。橋口監督は、今回、松竹からの初ブルーレイ化DVDの発売にあたり、『二十四の瞳』の2012年版予告篇を監督されました。以下、トークショーに先立って行われた共同取材の内容をご紹介いたします。 *************************** . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No964『おおかみこどもの雨と雪』~こどもたちを育て、守る母の懸命な姿と輝き~

とってもすてきな、「girl meets boy」が母、娘と二代にわたって、繰り返される。一つは、母、花の大学生の時の“おおかみおとこ”との出会い。冒頭に映る花と草原のきれいなこと。二つめが、娘、雪が恋を告白する場面。窓から吹きこむ風と舞い上がるカーテンの美しさ。 恋した人が輝くのは、その人のために、その人を守るためなら、わが身も忘れてしまえること。愛する人に出 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

映画文庫「映画的な、あまりに映画的な マキノ雅弘の世界」について

「映画を映画的に、映画の言葉で語れぬものか。」これは、映画評論家の山田宏一さんがワイズ出版映画文庫の2冊目となる「映画的な、あまりに映画的な マキノ雅弘の世界」と題する文庫の扉に書かれた言葉。まさに理想、目標とするところで、何度もかみしめて、心の奥に刻みつけたくなった。 映画について語りたい、映画のおもしろさ、すごさについて、自分が映画から受け止めた熱い魂のボールを人にも感じてほしいし、みてほし . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No963『こわれゆく女』など~子どもたちが二人をつなぐ~

今日観た中で一番覚えているのは『こわれゆく女』(A WOMAN UNDER THE INFLUENCE)のぽちゃぽちゃで巻き毛の小さな女の子の笑顔かもしれない。 十三の七芸でのジョン・カサヴェテス特集の1本。精神のバランスを崩した妻のジーナ・ローランズと、土木工事の現場監督を務める夫、ピーター・フォークの夫婦のすれちがいが、なんとも痛々しい。妻を心配するあまり、夫までがヒステリックになり、時に暴 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

木下恵介監督特集初日、本木克英監督トーク

シネ・ヌーヴォでの木下監督特集上映の第一弾は『花咲く港』(1943年)。笠智衆が馬車会社の社長で、真っ黒になって働いていたり、東山千栄子が宿屋のおかみさんで、かつての恋路を語ってくれたり、東野英治郎が島の資産家、坂本武が村長さん、大阪志郎も脇でちょいと出演、気の優しいペテン師に上原謙と、もう、好きな俳優さんたちの声を聞いているだけで、幸せな気分になる。ストーリーも、かつて島中がお世話になったという . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

60年の歳月をひとっ飛び。~シンセサイザーのライブを観て~

シネ・ヌーヴォで、戦前、戦後の映画にどっぷり浸った。1週間ぶりの映画館は居心地がよく、大好きな俳優たちをスクリーンで見つめ、いわば至福の感に包まれた。 夜は友人のライブに移動。会場のドアを開けるとちょうど友人のイントロが流れ出してきて、あわてて駆け込む。教室くらいの会場は人でいっぱい。60年あまりの歳月をいきなりひとっ飛びして、現代の音の空間に身を包んだという感じで、最初はタイムスリップした気分 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No962『お嬢さん乾杯』~一目惚れした青年の一途な恋心が切なくも楽しいコメディ~

彼女を一目見た瞬間、雷に打たれたかのように恋に落ち、この世の中で、彼女ほど美しい人を見たことはないと思った、とは、劇中の佐野周二が、原節子に初めて見合いで会った後のセリフ。そういえば『幸せへのキセキ』でも同じようなセリフをマット・デイモンが言っていた。 原節子が本当に美しく、目を伏せ、うつむいた仕草やらちょっと視線の向きを変えるだけで、なにか思いが伝わる。後半、自分の過去や家の事情についても、佐 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No961『生きてゐる孫六』~木下監督のコメディ映画を堪能する~

大阪シネ・ヌーヴォで木下惠介監督全作品上映特集が始まった。初日の今日、多くのお客さんで客席が埋まったが、私が観た3本は女性客が少なく、意外。 とってもおもしろいコメディだった。浜松の三方原に住む旧家に伝わる因習をめぐるお話で、音のつかい方や、空間のとらえ方などもうまい。昔からの言い伝えにとらわれた祖母がずっと仏壇の前に座って鉦を鳴らしている音のおもしろさ。最初の方で、妹が客にお茶を出す時の室内移 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No960『すべての若き野郎ども モット・ザ・フープル』~メンバーたちの率直な熱い思いがあふれる~

イギリスのロックバンド「モット・ザ・フープル」が69年に結成され74年12月に解散するまでの歴史をそれぞれのメンバーやスタッフ、ファンのミュージシャンからの、当時を振り返ってのコメントを交えて、たどっていく。意見が合わなくなり、抜ける者が出て、新メンバーが入る。再生を繰り返しつつ、とうとう解散となる経過についてすっかり年をとった、それぞれのメンバーが率直に語ってくれる。音楽と人生、音楽とバンド、そ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No959『少年は残酷な弓を射る』~最後までぬぐえない違和感~

観る人を選ぶ作品。私は脱落してしまった…。 冒頭の白いカーテンが風でふわりと動く。きれいな映像。しかし、このシーンを別として、やがて、画面は、赤色で覆われる。トマト、トマトケチャップ、ペンキと赤色の洪水。しかし、ティルダ・スウィントン演じる母エヴァが赤ペンキをこすり落とすシーンの繰り返しにくどさを感じた。現在、過去、さらにさかのぼった過去と3つの時制を交錯させつつ描くのはうまい。妹 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No958『シグナル 月曜日のルカ』~映写機の音、映写室の空気~

冒頭3分すばらしかった。ルカが映写機のレンズをのぞき、ピントをあわせる。リールが回り、フィルムがカタカタと動き出す。フィルムを照らすライトが光る。レンズを見つめる目、ピントのねじを回す手・・映写機って、こんなふうに動くんだというのを映像で知る喜び。デジタルでなく、アナログな世界で物がちゃんと動くのを見て、どきどきした。 舞台は昔ながらの映画館。スクリーンは二つ。新潟県上越市にある、100年の歴史 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

No957『チェチェンへ』~限りなくあたたかで、やわらかな男性性~

ソクーロフ監督の映画といえば、難解でついていけないのが常だったが、これは違った。孫を訪ねにおばあちゃんが、チェチェンのロシア軍基地に、赴任中の孫に会いにいく。軍用列車のような、貨物のコンテナに乗り込む。踏み台の階段もなく、大柄なおばあちゃんの身体を若い兵士たちが何人かで持ち上げる。おばあちゃんが、列車を降りたり、乗り物に乗ったりするたびにまわり中の青年たちが助ける。この感じがとてもすてきだった。お . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ