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No1406『モアナ 南海の歓喜』~サモアの一家族の営みを丁寧に追う~

1926年、南太平洋の島サモア。冒頭、空高くまっすぐに伸びた細いヤシの木がきれい。蓮みたいな大きな葉がいっぱい生えているところで、何か束ねている女の子。上半身裸で、なんてきれいな乳房だろうと女性の私でもみとれた。 ドキュメンタリー映画の始祖ロバート・フラハティ監督が、現地に2年ほど住んで撮った映画で、その映画論評で、初めてドキュメンタリーという言葉が使われたそうだ。無声映画だったが、約50年後、 . . . 本文を読む
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No1405『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』~子どもたちのあふれるパワーと繊細な表情を掬い取る~

目の前に洗濯物の山。窓の外には、ほんのりピンクに染まった空。週末のお天気の一日も、こうして過ぎていくのだなあと秋の心地よい、ひんやりとした空気の中で思う。 自分というフィルターを通り過ぎてゆくよしなしごと。小説やエッセイや音楽や映画と出会ったときのしんとした心を伝えたい。 フロリダのディズニー・ワールドの近くにある安モーテル群が舞台。観光客だけでなく、低所得で、定住できず、その日暮らしの人々の . . . 本文を読む
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「あおい」~宙ぶらりんの感覚~

なんで生きてるんだろう…晩、一人でいると、幾度と知れず、わいてくる問い。とりあえず生きてる、生きてるみたい、生きてるらしい、いろいろつぶやいてみる。でも、やっぱり、一番、しっくりくるのは、なんで生きてるん…? SNSの他人の情報に心をやきもきするのは随分疲れる。やっぱり本の世界がいい。そう思って、最近、本を読み始めた。今日、金曜の晩に読み始めたのは、「あおい」。区立図 . . . 本文を読む
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あの日、あの時、あの場所で届いた声

あの声は、今でも忘れない。多分、今まで人生の中で聞いた声の中でも、ずっと記憶に残るくらい、いい声だった。先日、仕事が終わって、映画関係のイベントに向かう途中、地下鉄の駅で、その子から携帯に着信があった。今まで一度も携帯で電話をしたことがなく、メールのやりとりしかしたことがない同僚の女の子。何かあったのかしらとかけ直すと、ささやくような小さな声で、合格してましたと教えてくれた。 とてもまじめで、や . . . 本文を読む
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