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No403『サーチャーズ2.0』~映画愛に満ちた、男たちの旅路~

ファンというのは、ささいなことで喜んだり、怒ったり、騒いだりと、 ファンでない人からみたら、 かなりクレージーにみえたりする。 そんな感じで、 映画好きにはたまらないほどcrazyで、ちょっと型破りで、 限りなく愛すべき(lovable)作品。 “映画の化身”とも呼びたいような男二人のロード・ムービー。 B級アメリカ西部劇に長年出演してきた熟年俳優メルとフレッドが 子役当時に出演した映画撮影で、 . . . 本文を読む
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No402『喜劇 競馬必勝法』~ねじり鉢巻、予想屋のオヤジに伴淳三郎~

日曜日、ふと思いつきで、瀬川が観たいと、 まるで新作を観にいくようなわくわく気分で 新世界日劇に繰り込んだ。 設定は、釣り馬鹿シリーズと同じ。 進藤英太郎演じる会社の社長に、 偶然、同じ会社の社員とばれてしまった、 競馬の予想にかけてはピカいちの平社員(谷啓)が 社長に競馬の必勝法を教える・・。 社内の能率、効率を点検するため、 隠しカメラで映した映像を上層部が観る。 早回しで上映、めまぐるし . . . 本文を読む
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No401『いれずみ突撃隊』~ひたすらワイルドな男がほろりとみせる情の深さ~

石井輝男監督の1964年作品。 高倉健の若々しくも、パワフルなエネルギーがあふれ、 危なっかしいぐらい。 中国の最前線に送り込まれた高倉。 上官の安部徹(いつもながらに憎憎しい奴を好演)から しっかりにらまれる。 冒頭、津川雅彦が、先輩兵にいじめられ 次郎長の仁義を切ろうとする中、 高倉が、自ら名乗り出る。 この名乗りのシーンの長回し、いつもながらに見事。 任侠映画がいつのまにか好きになった私 . . . 本文を読む
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No400『アストレとセラドンの恋(原題)』~恋人から真実の言葉を引き出す瞬間~

最愛の恋人アストレに ある誤解がもとで 「二度と私の前に現われないでほしい」と言われたセラドン。 セラドンの一途な姿と 彼のその後の境遇は、楽しくもあり、 何度も笑いがこぼれた。 なかでも、ラスト数十秒の見事なこと。 唐突な終わり方はエリック・ロメール監督ならではだが、 この絶妙なタイミング。 それまでの不自然さを一気に超越し あっというまに駆け上がるようなラスト。 アストレの言葉にほとばしる思 . . . 本文を読む
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