映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
NO250「次郎長三国志・第八部 海道一の暴れん坊」
2006-12-12 / 映画
♪ごぞんじ、森の石松は腕が強くて度胸がよくて、生まれついてのお人よし、
それを世間じゃ馬鹿という、馬鹿は死ななきゃなおらない・・♪
次郎長の世界は、思い出すたび、元気がでる。
第八部は、シリーズ最終作で、森繁久彌演じる石松を主人公にみたてた番外編。
8作品を観た中で、私は第六部が一番好きだ。
きっぷのよい越路吹雪に惚れた。
でも、この第八部も、なかなか味わい深く、忘れがたい傑作。
はじめて女に惚れられ、夢見心地の石松の顔。
好いてくれる女がいる以上、死ねなくなったと考えていた石松が
だまし討ちにあって、最期を迎えることになる。
なんで死ぬことになったのかわからぬまま、
ただ呆然と、死んでいく森繁久彌の表情、
女の名前である夕顔の花がしおれ・・・
この美しさ、悲しさは、私の中で永遠になった。
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No249「次郎長三国志・第六部 旅がらす次郎長一家」~忘れられない奴ら~
2006-12-07 / 映画
♪唄はちゃっきり節、男は次郎長♪
次郎長の子分の一人にしてほしいくらい、
いや、映画を見ているときは、子分の一人になった気分。
とりわけこの第六部は、涙また涙の傑作。
森の石松の幼なじみ七五郎の女房、お園を演じる越路吹雪が絶品。
庭先の権現様にしゃべりかけるひとりごとに、惚れ惚れした。
約束した日に帰ってこない七五郎の身を案じて、
権現様にお参りした後、烏が鳴くのを聞いて
「ちぇっ、笑ってやがる。賢けりゃ、神頼みなんかしないやい」とぼやき
酒を一杯ぐいと飲んでは「ざまアみろ、また一杯減らしてやったぞ」といいつつ
亭主のことを気にしている。 . . . 本文を読む
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