日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

新入社員に、とりあえず何を教えるか?

2008-03-03 | 経営
引き続き、各業務と並行してサービス業の新人研修のプログラム作りをしております。

ルールとかマナーとか、「ホウ・レン・ソウ」とか、マインド・ケアとか・・・、盛り沢山なのですが、世の企業の先輩、上司の方々に一言。あれこれ、いろいろ教えていろいろ身につけさせるのでしょうが、私が考える新人クンたちにとにかく教えて欲しい「社会人の肝」は、「コミュニケーションの大切さ」コレ一本です。

新人クンに分かりやすく言うなら、「握るな!」「黙るな!」「思い込むな!」「何はなくとも口開け!」といったところです。

仕事は一人でするものではなくて会社組織でするもの。さらには、会社とお客さまの関係、お客さまが法人であっても個人であっても、外にもまたつながりが必ずあってこその仕事なのです。企業が営利団体であれば、社内、社外のかかわりなくして利益の実現はありえないのです。すなわちコミュニケーションのない、組織的営利活動は存在しないのです。

コミュニケーションがよければ、「ルールの相互牽制」は自然にできます。コミュニケーションがよければ、各人の仕事の「見える化」が進み、上司、同僚との関係は良好です。コミュニケーションがよければ、お客さまの目線でニーズを知ることができ顧客満足度向上間違いなし。コミュニケーションがよければ、壁にぶち当たったりパワハラで落ち込んだりしたときにも、先輩や同僚に相談することできっと心の病になる前に解決策が見えるでしょう。まさに、コミュニケーションはあらゆる社会人の企業活動を円滑にすすませる基本になるのです。

そして、手本として教える管理者、上司、先輩の皆さんは、自分の「コミュニケーション」は十分か、満足のいくレベルか、新人クンたちに見られて恥ずかしくないレベルか、この機会にそういう目で今一度見直して欲しいと思います。そして、社長さんにも一言。新人とのコミュニケーションも大切にし、自社内のコミュニケーションを率先して活性化させるトップであって欲しいと思います。

円滑なコミュニケーションが実現できている社員は、必ずビジネスパーソンとして大成します。円滑なコミュニケーションが実現できている企業は、必ず優良企業として大成します。この点は間違いないと断言できますね。