「70年代の100枚」も早50枚を数え、折り返しにさしかかりました。ここで、3月のスタート時に保留していたアルバムの中から2枚を追加選出し、さらに1枚を加えます。
音楽雑誌のプロの評論家の方々が「後追い評価」と「個人的趣味」で「名盤」や「ベスト100」を選んでばかりいる中で、とにかく時代をリアルタイムに体感した者のみが知りうる本当に時代を代表する100枚を選んでみたいと始めたこの企画です。選択基準を「全米TOP40的見地から」と一応は決めてはみたものの、1000枚は裕に超すであろう候補作品から100枚の当落を決めるには明確な線引きがあるわけではなく、やってみるとこれはこれでけっこう悩ましい選択でもあります。それと個人的趣味の排除という“自己縛り”ルールが逆に邪魔をして、本来選出しておかしくないものを外ずしてきた部分もあるようにも感じます。そこで、まずそんな中から2枚を追加選出しておきます。
№51 「メイン・ストリートのならず者/ローリング・ストーンズ」
作品紹介は、http://blog.goo.ne.jp/ozoz0930/d/20080119 ご参照です。
ストーンズのこのアルバムは、個人的に大好きであります。シングルヒットこそ「ダイスをころがせ」の全米第5位が最高とやや地味な印象なのですが、アルバム自体は全米№1を記録する大ヒット作です。キースのリード・ボーカル「ハッピー」も入っていて、もっともストーンズらしくかつもっとも70年代らしい、そんなアルバムであると思えます。「スティッキー・フィンガーズ」と並んで、間違いなく“全米TOP40的”見地から100枚に入る1枚であると改めて思った次第です。ちなみに、現在公開中の映画「シャイン・ザ・ライト」のタイトルは、このアルバム収録曲名です。
№52 「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー/ロッド・スチュワート」
作品紹介は、http://blog.goo.ne.jp/ozoz0930/d/20070922 ご参照。
ロッド・ステュワートは、マーキュリー時代とアメリカに渡ってからのワーナー時代、どちらの作品を選ぶか難しいと言う理由で、保留となっていました。結論!両方から1枚ずつ選びます。と言う訳で、マーキュリー時代からはもちろん全米№1ヒット「マギー・メイ」を含むアルバム「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」(全米第1位)です。ロッドの英国トラディショナル路線の最高傑作でもあります。
№53 「ナイト・オン・ザ・タウン/ロッド・スチュワート」
さてワーナー移籍後の1枚ですが、個人的趣味で言えば断然移籍第一弾の「アトランティク・クロッシング」なのですが、「全米TOP40的見地から」考えると全米7週連続№1シングル「今夜きめよう」収録の次作品「ナイト・オン・ザ・タウン」(全米第2位)になるのではないかと思います。作品的には前作同様トム・ダウドのプロデュースにより、南部的要素を漂わせたスワンプ風味の味付けが典型的イギリス人のロッドに不思議とマッチしたアルバムとなっています。
A面をスローハーフとしてバラードを中心に、B面をファーストハーフとしてアップテンポ中心にまとめています。特にA面を中心としたバラードの出来は出色です。A1「今夜きめよう」A4「キリング・オブ・ジョージー」B4「トレード・ウインド」あたりの作品水準の高さは、まさに彼のひとつのピークを示すものでもあると言えます。また、彼の場合オリジナルの楽曲に加えて、カバーの選曲と解釈がいつも実に見事なのですが、このアルバム収録のキャット・スティーブンスのA2「さびしき丘」などは、全キャリア中でも指折りのカバーと言えそうです。
ちなみに、大ヒットナンバー「今夜きめよう」のラストに入っている悩ましげな女性の囁きは、当時の彼女で元ボンドガールのブロンド美女、ブリット・エクランドです。その後多額の慰謝料をふんだくられて別れたそうですが、“慰謝料後”リリースの一部ベスト盤では版権の関係でしょうか“囁き”部分がカットされていたりして、痛々しい限りです。ジャケット・デザイン(写真)はルノワールのオマージュ(パロディ?)です。
※ロッドの来日が決まったそうです。
3月 9日 大阪城ホール
3月11日 日本武道館
3月14日 さいたまスーパーアリーナ
13年ぶりの来日で、オールキャリアのベストヒットライブになるそうです。
どちらかというと、準備中と伝え聞くロン・ウッドをギターに従えてのフェイセズ再結成コンサートを見たいっすねぇ。74年の武道館、最高でしたから。
音楽雑誌のプロの評論家の方々が「後追い評価」と「個人的趣味」で「名盤」や「ベスト100」を選んでばかりいる中で、とにかく時代をリアルタイムに体感した者のみが知りうる本当に時代を代表する100枚を選んでみたいと始めたこの企画です。選択基準を「全米TOP40的見地から」と一応は決めてはみたものの、1000枚は裕に超すであろう候補作品から100枚の当落を決めるには明確な線引きがあるわけではなく、やってみるとこれはこれでけっこう悩ましい選択でもあります。それと個人的趣味の排除という“自己縛り”ルールが逆に邪魔をして、本来選出しておかしくないものを外ずしてきた部分もあるようにも感じます。そこで、まずそんな中から2枚を追加選出しておきます。
№51 「メイン・ストリートのならず者/ローリング・ストーンズ」
作品紹介は、http://blog.goo.ne.jp/ozoz0930/d/20080119 ご参照です。
ストーンズのこのアルバムは、個人的に大好きであります。シングルヒットこそ「ダイスをころがせ」の全米第5位が最高とやや地味な印象なのですが、アルバム自体は全米№1を記録する大ヒット作です。キースのリード・ボーカル「ハッピー」も入っていて、もっともストーンズらしくかつもっとも70年代らしい、そんなアルバムであると思えます。「スティッキー・フィンガーズ」と並んで、間違いなく“全米TOP40的”見地から100枚に入る1枚であると改めて思った次第です。ちなみに、現在公開中の映画「シャイン・ザ・ライト」のタイトルは、このアルバム収録曲名です。
№52 「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー/ロッド・スチュワート」
作品紹介は、http://blog.goo.ne.jp/ozoz0930/d/20070922 ご参照。
ロッド・ステュワートは、マーキュリー時代とアメリカに渡ってからのワーナー時代、どちらの作品を選ぶか難しいと言う理由で、保留となっていました。結論!両方から1枚ずつ選びます。と言う訳で、マーキュリー時代からはもちろん全米№1ヒット「マギー・メイ」を含むアルバム「エブリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー」(全米第1位)です。ロッドの英国トラディショナル路線の最高傑作でもあります。
№53 「ナイト・オン・ザ・タウン/ロッド・スチュワート」
さてワーナー移籍後の1枚ですが、個人的趣味で言えば断然移籍第一弾の「アトランティク・クロッシング」なのですが、「全米TOP40的見地から」考えると全米7週連続№1シングル「今夜きめよう」収録の次作品「ナイト・オン・ザ・タウン」(全米第2位)になるのではないかと思います。作品的には前作同様トム・ダウドのプロデュースにより、南部的要素を漂わせたスワンプ風味の味付けが典型的イギリス人のロッドに不思議とマッチしたアルバムとなっています。
A面をスローハーフとしてバラードを中心に、B面をファーストハーフとしてアップテンポ中心にまとめています。特にA面を中心としたバラードの出来は出色です。A1「今夜きめよう」A4「キリング・オブ・ジョージー」B4「トレード・ウインド」あたりの作品水準の高さは、まさに彼のひとつのピークを示すものでもあると言えます。また、彼の場合オリジナルの楽曲に加えて、カバーの選曲と解釈がいつも実に見事なのですが、このアルバム収録のキャット・スティーブンスのA2「さびしき丘」などは、全キャリア中でも指折りのカバーと言えそうです。
ちなみに、大ヒットナンバー「今夜きめよう」のラストに入っている悩ましげな女性の囁きは、当時の彼女で元ボンドガールのブロンド美女、ブリット・エクランドです。その後多額の慰謝料をふんだくられて別れたそうですが、“慰謝料後”リリースの一部ベスト盤では版権の関係でしょうか“囁き”部分がカットされていたりして、痛々しい限りです。ジャケット・デザイン(写真)はルノワールのオマージュ(パロディ?)です。
※ロッドの来日が決まったそうです。
3月 9日 大阪城ホール
3月11日 日本武道館
3月14日 さいたまスーパーアリーナ
13年ぶりの来日で、オールキャリアのベストヒットライブになるそうです。
どちらかというと、準備中と伝え聞くロン・ウッドをギターに従えてのフェイセズ再結成コンサートを見たいっすねぇ。74年の武道館、最高でしたから。