民主党代表選の行方はなにやら雲行きが怪しくなってきました。挙党とかトロイカ体制とかいろいろ“きれいな言葉”は聞こえてきますが、思惑錯綜のおかしなムードです。その話は明後日の告示日までには結論が出るでしょうから、しばし静観しましょう。その間、民主党がらみで気になるNEWSがありましたので、そちらを少々。
すでに先週の話題ですが、原口総務大臣が公務をサボってTVのバラエティ番組出演を優先していたと言う件です。“事件”が起きたのは27日。閣僚懇談会を中座した原口氏は、別の公務をこなした後、引き続き継続中の懇談会を代理にバトンタッチし自身は羽田空港へ。搭乗の目的は大阪でのテレビ番組、しかもバラエティ番組への出演のためだったと言います。こりゃひどい。何がって、いつも申しあげるようにテレビなんていうモノはその成り立ちから言って、およそ報道機関ではなく何よりスポンサーありきのショービジネスにすぎないのです。そんな屁のような用事を、大臣たる人が公務よりも優先させたとはあきれてモノが言えません。ハッキリ申し上げて、本末転倒です。
どんな番組であったのか存じ上げませんが、仮に今の党内のゴタゴタを野党の論客と一戦交える場であったとしても、民主党の議員である以上に国務大臣という大役を仰せつかっている身である訳で、これは私がいつも申しあげるところの「幹」と「枝葉」の混同、「本流」と「傍流」の混同でありまして、まさに「優先順位」の明らかな誤りであると断言できます。そもそもこの人、以前からあちこちのテレビ番組に出演することで顔を売ってきた人であり、本業の政治家で仕事を通じて名を知られた訳でありません(鈴木宗男疑惑追及では活躍をしていましたが、政策面等での政治活動としての印象は薄いです)。その意味においては、政治家が仕事場たる国会で目立たず“遊び場”のTV番組で名を馳せてきた訳ですから、まさしく“「枝葉」育ち”の代表みたいな人でして、さもありなんなのです。
「公務のバッティングは止むを得ない。テレビ番組出演の件は存じ上げない」と、27日の段階ではテレビ出演優先について明確な見解を差し控えていた仙谷官房長官が、今日の会見で「テレビ出演と閣僚会合の関係は内閣で検討しなければいけない」とコメントするにとどまり、本件は閣内で“おとがめなし”となったそうです。これまた、何とも情けない。ダメなモノはダメ、間違っているモノは間違っているとなぜ言えないのでしょう。相手が小沢氏に近い原口氏なので、現政権の対立軸と化している小沢氏の動向に気を遣って首相を守る“内助の功”のつもりなのかもしれませんが、これまたもしそうだとするなら本末転倒もいいところでして、おかしなことになってしまっている訳です。
小沢氏の思惑を党内の皆が気にするあまり、正しいこともできない、言えない、ある種“陰の独裁者”におびえる、そんな異常な民主党という組織の実態を象徴的にあらわしている出来事に思えるのです。この世にも奇妙な組織内力関係がいつになったら解消されるのか。それが解消されない事には、誰が民主党代表、総理大臣の座に座ろうとも、本当の意味で国民の期待に応えうる政権となることは難しいように思えてなりません。
すでに先週の話題ですが、原口総務大臣が公務をサボってTVのバラエティ番組出演を優先していたと言う件です。“事件”が起きたのは27日。閣僚懇談会を中座した原口氏は、別の公務をこなした後、引き続き継続中の懇談会を代理にバトンタッチし自身は羽田空港へ。搭乗の目的は大阪でのテレビ番組、しかもバラエティ番組への出演のためだったと言います。こりゃひどい。何がって、いつも申しあげるようにテレビなんていうモノはその成り立ちから言って、およそ報道機関ではなく何よりスポンサーありきのショービジネスにすぎないのです。そんな屁のような用事を、大臣たる人が公務よりも優先させたとはあきれてモノが言えません。ハッキリ申し上げて、本末転倒です。
どんな番組であったのか存じ上げませんが、仮に今の党内のゴタゴタを野党の論客と一戦交える場であったとしても、民主党の議員である以上に国務大臣という大役を仰せつかっている身である訳で、これは私がいつも申しあげるところの「幹」と「枝葉」の混同、「本流」と「傍流」の混同でありまして、まさに「優先順位」の明らかな誤りであると断言できます。そもそもこの人、以前からあちこちのテレビ番組に出演することで顔を売ってきた人であり、本業の政治家で仕事を通じて名を知られた訳でありません(鈴木宗男疑惑追及では活躍をしていましたが、政策面等での政治活動としての印象は薄いです)。その意味においては、政治家が仕事場たる国会で目立たず“遊び場”のTV番組で名を馳せてきた訳ですから、まさしく“「枝葉」育ち”の代表みたいな人でして、さもありなんなのです。
「公務のバッティングは止むを得ない。テレビ番組出演の件は存じ上げない」と、27日の段階ではテレビ出演優先について明確な見解を差し控えていた仙谷官房長官が、今日の会見で「テレビ出演と閣僚会合の関係は内閣で検討しなければいけない」とコメントするにとどまり、本件は閣内で“おとがめなし”となったそうです。これまた、何とも情けない。ダメなモノはダメ、間違っているモノは間違っているとなぜ言えないのでしょう。相手が小沢氏に近い原口氏なので、現政権の対立軸と化している小沢氏の動向に気を遣って首相を守る“内助の功”のつもりなのかもしれませんが、これまたもしそうだとするなら本末転倒もいいところでして、おかしなことになってしまっている訳です。
小沢氏の思惑を党内の皆が気にするあまり、正しいこともできない、言えない、ある種“陰の独裁者”におびえる、そんな異常な民主党という組織の実態を象徴的にあらわしている出来事に思えるのです。この世にも奇妙な組織内力関係がいつになったら解消されるのか。それが解消されない事には、誰が民主党代表、総理大臣の座に座ろうとも、本当の意味で国民の期待に応えうる政権となることは難しいように思えてなりません。