「ユア・オンリー・ロンリー」のヒットで知られ“6人目のイーグルス”と言われるアーティスト、JDサウザーことジョン・デビッド・サウザーが、ビルボード・ライブに登場しました。
JDサウザーと言えばもちろん「ユア・オンリー・ロンリー」なのですが、もともとイーグルスのグレン・フライとは旧知の中で、イーグルスとはかなり近い立ち位置で70年代の音楽シーンの名脇役を演じたアーティストです。そもそも恋人を追ってロスに出てきたグレンのその恋人の姉さんの彼氏がJDだったという縁で二人は知り合い、デュオを組んだり、あの伝説のライブ・ハウス「トゥルバドゥール」で、ドン・ヘンリーやジャクソン・ブラウンたちと明日のスターを夢見て、連日腕を競ったりした仲だったといいます(イーグルスの「サッド・カフェ」はそんなトゥルバドゥール時代を回顧した歌です)。
彼はイーグルスに加わることはなかったものの、「ニュー・キッド・イン・タウン」や「ベスト・オブ・マイ・ラブ」「ハートエイク・トゥナイト」「ドゥーリン・ダルトン」「サッド・カフェ」などの名曲を、メンバー達と共作し、ある意味ドン、グレンに次ぐ第三のイーグルスは彼だったと言ってもあながち見当はずれではないほどの存在なのです。
私は初日のファースト・ステージを見ました。今回の来日を前に、ジャズ・テイストあふれる25年ぶりの新作「イフ・ザ・ワールド・ワズ・ユー」(これがまたけっこうイケるんですな!)がリリースされていたので、小ぶりなジャズ・コンボでのステージに違いないと勝手に思い込んでました。ところがところが、なんとステージ上に用意されたのはアコースティック・ギターとピアノのみ。そう、彼は定刻にフラッと登場すると、全くのソロ、まさに“オンリー・ロンリー”で、ギター、ピアノの弾き語りを披露してくれたのでした。
風貌はと言えば70年代当時のアゴ髭はなく、確かに相応に年を経た顔つきではあったものの、どちらかと言えば「いい歳のとり方をしましたね」の印象。スタイルもメタボとは無縁のスリムボディで、カッコ良かったですよ。それより何より驚きは、70年代と変わらぬ歌声。哀愁帯びたJDボイス健在に、登場後しばしの感動でありました。
選曲は新作を含めて彼の全キャリアからまんべんなく、のベスト・ライブ。序盤いきなりイーグルスの「ニュー・キッド・イン・タウン」が飛び出してまずは“嬉しい誤算”!新旧取り混ぜ、ギター、ピアノを使い分けつつステージはゆったり進行します。そしてラス前にイーグルスが新作でカバーしシングル・カットした「ハウ・ロング」で盛り上げ、ラストは彼の代名詞「ユア・オンリー・ロンリー」で最高潮のシメ。さらにさらにアンコールでは、もしかしてと密かに期待していた「ベスト・オブ・マイ・ラブ」JDバージョンを堪能させてくれる感動のフィナーレでした。ギターテク的にはいささかブランクを感じさせるレベルではありましたが、我々70年代洋楽フリークには大満足の80分でした。
テクが洗練されない分むしろライブ・ハウスと言うより、どこかJDの家のリビングでディナーの合間に演奏を聞かせてくれたような、彼のシャイな人柄までが伝わる実にアト・ホームな雰囲気のライブでした。ミュージック・チャージもリーズナブルで、文句なしの90点!って感じです(マイナス10点は演奏面ってことで)。
JDサウザーと言えばもちろん「ユア・オンリー・ロンリー」なのですが、もともとイーグルスのグレン・フライとは旧知の中で、イーグルスとはかなり近い立ち位置で70年代の音楽シーンの名脇役を演じたアーティストです。そもそも恋人を追ってロスに出てきたグレンのその恋人の姉さんの彼氏がJDだったという縁で二人は知り合い、デュオを組んだり、あの伝説のライブ・ハウス「トゥルバドゥール」で、ドン・ヘンリーやジャクソン・ブラウンたちと明日のスターを夢見て、連日腕を競ったりした仲だったといいます(イーグルスの「サッド・カフェ」はそんなトゥルバドゥール時代を回顧した歌です)。
彼はイーグルスに加わることはなかったものの、「ニュー・キッド・イン・タウン」や「ベスト・オブ・マイ・ラブ」「ハートエイク・トゥナイト」「ドゥーリン・ダルトン」「サッド・カフェ」などの名曲を、メンバー達と共作し、ある意味ドン、グレンに次ぐ第三のイーグルスは彼だったと言ってもあながち見当はずれではないほどの存在なのです。
私は初日のファースト・ステージを見ました。今回の来日を前に、ジャズ・テイストあふれる25年ぶりの新作「イフ・ザ・ワールド・ワズ・ユー」(これがまたけっこうイケるんですな!)がリリースされていたので、小ぶりなジャズ・コンボでのステージに違いないと勝手に思い込んでました。ところがところが、なんとステージ上に用意されたのはアコースティック・ギターとピアノのみ。そう、彼は定刻にフラッと登場すると、全くのソロ、まさに“オンリー・ロンリー”で、ギター、ピアノの弾き語りを披露してくれたのでした。
風貌はと言えば70年代当時のアゴ髭はなく、確かに相応に年を経た顔つきではあったものの、どちらかと言えば「いい歳のとり方をしましたね」の印象。スタイルもメタボとは無縁のスリムボディで、カッコ良かったですよ。それより何より驚きは、70年代と変わらぬ歌声。哀愁帯びたJDボイス健在に、登場後しばしの感動でありました。
選曲は新作を含めて彼の全キャリアからまんべんなく、のベスト・ライブ。序盤いきなりイーグルスの「ニュー・キッド・イン・タウン」が飛び出してまずは“嬉しい誤算”!新旧取り混ぜ、ギター、ピアノを使い分けつつステージはゆったり進行します。そしてラス前にイーグルスが新作でカバーしシングル・カットした「ハウ・ロング」で盛り上げ、ラストは彼の代名詞「ユア・オンリー・ロンリー」で最高潮のシメ。さらにさらにアンコールでは、もしかしてと密かに期待していた「ベスト・オブ・マイ・ラブ」JDバージョンを堪能させてくれる感動のフィナーレでした。ギターテク的にはいささかブランクを感じさせるレベルではありましたが、我々70年代洋楽フリークには大満足の80分でした。
テクが洗練されない分むしろライブ・ハウスと言うより、どこかJDの家のリビングでディナーの合間に演奏を聞かせてくれたような、彼のシャイな人柄までが伝わる実にアト・ホームな雰囲気のライブでした。ミュージック・チャージもリーズナブルで、文句なしの90点!って感じです(マイナス10点は演奏面ってことで)。