東京で降雪@8Mar2024

2024-03-08 18:33:20 | 雪の結晶撮影

撮影終了した午前7時半頃の車の周辺の状態

 

 昨日の内からTVニュースでは関東地方での降雪や交通機関の運休などの話題で賑わっていた。 それを受けた僕は昨夜の内に車の中に雪の結晶撮影システムをセットアップし、 夜の内に撮影機材を始め、車室内部が可能な限り屋外の気温に近づくように車の全ての窓ガラスを少し下げて置きました。

 そして今朝は未明の4時半に起床、 防寒具を着用して車の所で雪の撮影に取り組みました。 過去の例から言うと、 東京では雪が降ると言っても気温の低下は大したことは無く、 採取した雪は試料ホルダーに着地すると同時に型くずれが始まり、 綺麗な結晶の写真は撮れません。 でもせっかくのチャンスだから、 4時45頃から雪から雨へと変化する7時過ぎまで、 頑張ってみました。

 

 

降雪の中には針状くんと六華ちゃんのペアも居ました

 

 

 採取した雪は試料ホルダーの上に落ちると同時に融解して形が崩れ始めます。 透明ラップフィルムに完全に接触しないで空中に浮いた腕の様な状態の雪の場合でも最終的には水に変化するのですが、 途中経過ではなんとも奇妙な動きを見せて呉れました。

 

 草津や万座では試料ホルダー上に舞い降りた雪の中に形の良い結晶の姿を求めて、 ルーペで観察し、 その座標位置を覚え、 その位置がレンズの真下に来るように試料ホルダをレンズの下にセットして撮影するのですが、

 悠長な事をしていたら、 結晶の形が崩れてしまいます。 それで、 雪を受けた試料ホルダーは即座にレンズの下に挿入して X-Y 方向に手早く動かし、 カメラのモニタ画面で結晶の形をした部分を見つけ、 即座にシャッターを切るのです。 しかし、 そんな風に撮影しても、 2~3回シャターを切る頃には部分的な水滴化の範囲が広がり試料ホルダには雪が乗っている状態から、水滴としてフィルムと結合する形へと変化してしまいます。 こうなると寒冷地での撮影では試料ホルダーの枠部分をルーペの縁で叩くと、 ピーンと張ったラップフィルムが太鼓の革の様に振動してラップフィルム上の雪を跳ね飛ばし、 ラップフィルムの表面をクリーンアップしてくれるのですが・・・ 水滴として付着してしまうと、 この手法での清掃は完全に行なえません。

 

 

 それで吸水性の良い紙で試料ホルダー上の水滴を拭き取る必要があるのです。 そのため、 今回の撮影現場では、撮影装置の周囲にティッシュペーパーが散乱することとなりました。

 

 

7時少し前に温かい飲み物を飲んで休憩後、家の中の寒暖計を車に持って行き、 車室内部の温度を計ると、 +2℃ を示して居ました。 手袋をしない手が寒さをそれほど感じなかった筈ですね。

 

 

 そうこうして居る内に試料ホルダに着地する物は雪から雨粒に替わってしまいました。 撮影終了です。

 

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