フォーカスリングに目盛り板追加

2016-06-18 06:30:53 | 雪の結晶撮影
 今年の春先に名古屋への用事の際にパソコン教室「パソべる」さんに立ち寄って、 フォトショップの操作体験をさせてもらった。 それは雪の結晶を写真撮影する際に生ずる焦点深度不足をフォーカスを少しづつズラして撮影した複数枚の画像を合成することで、全面にフォーカスしたシャープな画像を得る事が目的なのでした。

 そんな目的を実現するには ”フォーカスブラケット”機能を備えたカメラ、 あるいは画像合成・深度合成機能を持つカメラも市販されているが、 僕の持つ初期タイプの OM-D EM-5 は残念ながらその様な機能を備えていない。 そこで、 最初は自動で動作する市販のフォーカスブラケット機能に近いものを自作で付加しようと妄想し始めた。

 古くなって放置してあったプリンターを解体して中に組み込まれているパルスモータやタイミングベルトを取り出しました。 そのベルトをマクロレンズの手動フォーカスリングとパルスモータの駆動軸に取り付けられた歯車に掛けてパルスモータの軸を手動で廻すとフォーカスリングが動く所までは確認出来ました。 後はパルスモータを制御する回路とリモートシャッターユニットに手を加えて全体を制御する形にまとめれば、 市販カメラのフォーカスブラケット機能が自作で実現出来るだろうと考えたのです。

  キーパーツの一つタイミングベルトですが、 プリンタ内部にあったそれの周長は40cm以上の物で、 結晶撮影装置の内部に組み込むには長すぎる。 そこで新橋にある模型メーカーの”TAMIYA”に行って、 ラジコンカー部品として売られていた適当な長さのタイミングベルトを購入して来たのでした。

 そこでチョイとした誤算が発生しました。 高速走行が自慢のラジコンカー用のタイミングベルトは駆動歯車と噛みあう側の表面材質が摩擦係数の小さな素材で作られているのです。 そいつをカメラのフォーカスリングに掛け廻しても余程強く張らないと滑ってしまうために、フォーカスリングが廻ってくれないのです。 もちろんフォーカスリングにタイミングベルトを接着剤で貼り付けて、 駆動ベルトと噛みあわせる事も考えました。 しかしベルト幅が3mmのそれを安定して噛みあわせるにはガイド機構などを工夫しなくちゃなりません。 まとまるまでには随分と時間が掛かりそう。


 けれど、次の雪のシーズンにはどうしてもフォーカスをずらした写真を沢山撮りたい僕は、 その作業の助けになる準備を確実にして置きたい。 そこで次善の策として手動でそれを行う際の助けになる目盛りを付加する事にしたのです。 立川駅近くの画材屋さんに行って、 全円の分度器を購入。 中心部にカメラ・レンズのフォーカスリングがピッタリ嵌まる穴を開け、 外径の不要部分は削除して取り付けました。 カメラ本体上部にあるホットシュー(フラッシュ取り付け具)部分からは分度器の目盛りを指し示す指針(オレンジ色の細い電線)を取り付けたのです。 その様子をTop写真に示します。 
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