-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

ニガ ザッコ

2013-10-16 16:29:49 | 自然

 目のテストをします。良く見てください。この写真には魚が6匹写っています。数えることができたでしょうか。これは昨日、セキショウを紹介した水路の中です。魚はアブラハヤで間違いないと思います。「アブラハヤなんて魚は聞いたことがない。どこの魚だ」とおっしゃる方もおられるかもしれません。私に言わせると、「この魚を知らずして畑沢出身者と言うなかれ」です。畑沢で最も馴染みの魚です。これでお分かりでしょう。そうです、「ニガ」ザッコです。千鳥川にも小さな水路でも、どこにもいました。釣るのは簡単です。御飯粒があれば、直ぐにニガが寄ってきます。しかも警戒心が薄いので、下手でも簡単に釣り上げられます。まさに釣りの入門編にはうってつけです。釣り上げたニガは、あまり食欲をそそりません。ニガと言うくらいですから、不味いことこの上ありません。釣っても、また水路などに放流してしまいます。あの頃でもキャッチ・アンド・リリースでした。なかなか高尚に聞こえますが、唯、不味いだけです。

 そのニガザッコが、殆どいなくなった時代がありました。1960年ごろから始まった農薬の大量使用と過剰な河川改修の影響のようです。ところが、最近は、よく見られるようになっています。今年、石仏調査で畑沢のいろんなところ見たところ、少なくとも千鳥川、南坊沢、西の沢そして上田沢の延命地蔵堂の下で生息を確認することができました。農薬の種類が変わり魚への影響が少なくなったこと、河川改修工事がなくなってきたことによると思います。半ば軽蔑していた魚でしたが、今は「水辺復活の象徴」のようにさえ見えてきました。アリガタヤ、ニガ様。

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