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前回に引き続いてカリフォルニア州パソロブレスの温泉を巡ります。前回の「フランクリン温泉」は質素で長閑な施設でしたが、今回は小綺麗なスパ施設です。丘の上に広がる郊外の住宅地やゴルフ場の脇を抜けると、やがて目的地である「リバーオークス温泉」(River Oaks Hot Springs)に到着しました。
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ゴルフ場から続く敷地はしっかり刈られた芝生で綺麗に整備されており、建物のまわりにはバラなどの花々で彩られていました。そして周囲の丘はワイン生産用のブドウ畑が広がっていました。
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芝生広場の中に源泉施設と思しきものを発見。おそらくここからお湯がお風呂へ引かれているのでしょう。前々回記事の「シカモア温泉」や前回記事の「フランクリン温泉」と同様、ここも石油を掘削しようとしたら温泉が湧いちゃったんだとか。
ブドウ畑の手前の斜面では、この画像ではちょっと判別しにくいのですが、木々に隠れる形で、個室風呂の小屋が立ち並んでいました。なお今回はこの個室は利用していません。
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さて、バラに囲まれたレセプション棟に入り、入浴したい旨を伝えると、目の前のラウンジでしばらく待つように指示され、やがて利用可能であると返答をもらいました。お風呂の数が少ないので、本来は予約をしておくべきなのですが、私は予約なしの飛び込みで伺ってしまったため、確認や準備のためのちょっと時間を要したのでした。もしここで温泉入浴を希望する場合は、予約しておくことをおすすめします。入浴料金と貸タオルの代金(オプション)を支払って中へ進みます。
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今回案内されたのは廊下を突き進んだ一番奥の6号室でした。このスパではお風呂のほか、マッサージルームや各種セラピーを施術する部屋もあり、この白い廊下には目的に応じた部屋が並んでいるようでした。
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廊下のドアを開けて飛び込んできた光景が左or上の画像です。浴室とはいえ半露天状態であり、丘からのそよ風がウッディーなお風呂へ入りこんでくる実に爽やかな環境です。梢の先で囀る小鳥たちの鳴き声が心地良いBGM。こんな快適なお風呂を独り占めできるのですから、幸せこの上ありません。台に上がって外の景色を眺めたところが右or下の画像。木々の向こうにブドウ畑が広がっています。まるで自分が油絵の世界に溶け込んでしまったかのような感覚に陥りました。
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テーブルや腰掛が置かれているそばの壁には、アメリカらしい大きな注意書きが掲示されており、お風呂のキャパは6人、ライフガードはいない、飛び込み禁止、といった内容が記されていました。なおこの浴室にはシャワーがなく、石鹸類やシャンプーなどの使用も禁止されていますので、体や髪を洗う際には別室のシャワーを利用しましょう。
入室時、FRP製のバスタブではジャグジー稼働中でした。これもまたアメリカらしいところなのかもしれません。注意書きにはキャパが6人であると記されていたものの、その人数はあくまで室内の数値であり、バスタブ自体の容量は2~3人です。
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バルブ付きの配管から温泉が吐出されており、その温度は49.3℃という結構な高温でした。源泉そのままなのか、あるいは加温されているのかは不明です。湯口のお湯をテイスティングしてみますと、フランクリン温泉と似たようなアブラ臭を伴う強いイオウ臭が香り、タマゴ味と弱い苦味が感じられました。
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湯船の温度は38.4℃で、pH8.95というアルカリ性。この日はやや肌寒く、40℃以上のお風呂に入りたかったものですから、湯口のバルブを開けてお湯を継ぎ足させてもらいました。湯口では述のような香りがはっきり漂っていたものの、湯船では急激に弱くなり、ほんの僅かに漂っている程度でした。でもpH8.95という数値は伊達ではなく、湯中ではまるでローションに浸かっているかのようなヌルヌル感を伴う大変滑らかなツルスベ浴感が得られました。常住のようにこの施設ではアロマセラピーや各種エステの施術を行っていますが、このお湯はまさに美人の湯ですから、入浴するだけでもそれなりの効果が得られるかもしれませんよ。
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室内をよく探したらジャグジーの操作パネルがあったので、その運転を止めてみたところ、静かになった浴槽のお湯は、透明ながらオリーブの実のようなグリーンを帯びているように見えました。右or下画像は湯加減を調整したバスタブでのんびり入浴している私です。貸切ですから水着は不要。清々しいロケーションのもと、実質的な露天風呂で大きなバスタブを独り占めできるのですから、文句の言いようがありません。大変素晴らしい湯浴みが楽しめ、制限時間の1時間があっという間でした。
GPS 35.655233, -120.683626,
800 Clubhouse Drive Paso Robles, CA
805-238-4600
ホームページ
9:00~21:00 月曜定休
火曜~木曜→15ドル(1人・1時間)、金・土・日→18ドル(1人・1時間)
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