温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

猿賀温泉 平川市尾上農村環境改善センター さるか荘

2011年10月24日 | 青森県

猿賀神社の境内に隣接する猿賀公園内にある公営の福祉施設です。

 
玄関前には「蓮観の足湯」と称される無料の足湯がありました。以前訪れた時には無かったので、最近新設されたんでしょう。「蓮観」という名前が示す通り、夏になると足湯からは目の前の池に浮かぶ蓮の花を観賞できるみたいです。

 
その池の畔には貸しボート乗り場、そしてコイの餌の自販機があり、試しに買って餌付けしてみると、恐ろしい数のコイが狂ったように口をバクバクさせながら群れてやってきました。その狂態たるやかなり怖く、子どもだったら泣いちゃいそうだ…。大人でも怖いよぉ。夢に出てきそうだ。

 
気を取り直して「さるか荘」の中へ。玄関の券売機で料金を支払い、いかにも公的施設的な窓口でチケットを手渡します。建物内部も典型的な公共施設らしい無機的な雰囲気。館内の半分以上は集会場スペースのようですが、訪問時は誰もいらず、しんと静まり返っていました。玄関ホールの右手から事務所の裏手に回ってお風呂へ。

 
脱衣所はシンプルながら明るくて清潔です。中央に腰掛が置かれていて便利ですね。ロッカーは無かったように記憶しています。

   お風呂は内湯と露天があります。まずは内湯から。洗い場のカランはシャワー付き混合栓が10基とスパウトのみが4基の計14基が設置されています。浴槽は2分割されており、小さな方は若干ぬるめの湯加減ですが、両者は仕切りの下方の穴でつながっていました。

 
お湯は岩組みの湯口から投入されており、加水されている他は加温循環消毒なしの掛け流しで、浴槽縁から静かにオーバーフローしています。うすい黄色(山吹色)の透明で、湯口で微かなタマゴ味&匂いが感じられ、重曹味、そしてアルカリ泉的な弱い収斂も僅かに有していました。また神経をよく研ぎ澄ますと塩味も含んでいたように思われます。味や匂いはかなり薄めですが、明らかに真湯とは異なるれっきとした温泉水であり、重曹&アルカリ性という泉質ゆえにツルツルスベスベ気持ち良い浴感が得られました。

 
露天風呂は周囲を塀に囲まれて景色を楽しめるような環境ではなく、あまり温泉らしい趣きはありませんが、火照った体をクールダウンさせるにはよい場所かと思います。お湯は外気に冷やされるためか、あるいは加水量が多いためか、内湯よりもぬるめですが、ちゃんとオーバーフローしています。お湯の中には白い浮遊物がチラホラ舞っています。

平川市の旧尾上町エリアは良質の温泉銭湯がたくさんあるので、それらと比較すると個性や特徴が弱いように思われますが、付近を訪れた際には立ち寄ってみるのも良いでしょうね。


猿賀2号泉(代替)
アルカリ性単純温泉 pH8.78 49.0℃ 512L/min 溶存物質0.612g/kg 成分総計0.612g/kg
Na:141.9mg(93.20mval%), Cl:125.0mg(54.56mval%), HCO3:113.7mg(28.75mval%)

弘南鉄道弘南線・津軽尾上駅より徒歩15分(約1.4km)
青森県平川市猿賀池上45-1  地図
0172-57-5316
ホームページ

5:30~21:30
330円
ドライヤーあり、他備品類なし、タイル類販売あり

私の好み:★★

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